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夜21時から昼13時までの営業スタイル〈博多のクサウマ豚骨ラーメンの代表格〉箱崎店だけの個性を楽しむ

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

2019年、福岡県福岡市東区馬出で「ラーメン専門店」を創業。まだ今年で5年目という新しいお店ながら、福岡のラーメンシーンを席巻し続けている「博多ラーメン駒や」。創業前の「駒や」が目指した先のラーメンは、地元「馬出」で生まれ育った店主の「昔懐かしい記憶(=昔ながらの臭くて旨いという熟成発酵から生まれる癖になるクサウマな博多ラーメン)」を再現する一杯。

店主の幼い頃の記憶
当時、町内や周辺には、博多ラーメンの起源とされる老舗ラーメン店「博龍軒(今も営業中)」をはじめ、名店と呼ばれるお店が数多く存在していた環境。その頃に育んだ、記憶に残る懐かしい味を再現しようと試行錯誤を繰り返し、その結果、現在の「駒や」のラーメンの基礎となるクサウマな一杯が誕生した。

駒やを継承しながら独自路線を追求する

その「駒や」の基本な味の方向性(DNA)を継承しながらも独自の路線へシフトしているのが今回ご紹介する〈駒や箱崎店(通称:箱駒)〉である。福岡市東区馬出の「駒や創業店」では一般的な、お昼11時から開店で夜までの通し営業スタイルで、日曜日のみ早朝8時から夕方15時までという営業というスタイルをとっている。以前の〈駒や箱崎店〉は、朝やお昼の時間帯はお店を開けず、他店の間借り営業を受け入れつつ、夜から営業が始まるスタートするというスタイルをとっていた。

この場所から巣立っていったお店も

ここ〈駒や箱崎店〉での間借り営業をきっかけに巣立っていったお店がある。「最狂の脂うどん」店として有名な「うどん箱太郎」と、美味しい「中華そば」を提供し続けていた「中華そばいけ田」がまさにそれで、この場所で早朝やお昼の時間帯に間借り営業しながらそれぞれ人気を獲得して巣立っていった。

現在は〈駒や箱崎店〉が単独で営業中

現在、単独で「営業中」と言っても、その営業時間がまた面白い。夜の21時に開店する「夜型スタイル」はそのままに、その後も通し営業のまま翌日のお昼13時まで(※)と、夜飲みを含めた晩ご飯からスタートし、真夜中のシメラーメン、深夜メシ、今流行りの朝ラーメン、さらにはランチ営業と、いろんなシーンが想定できる個性。近くだったら間違いなく、どこかのタイミングで通ってみたくなる営業スタイルなのでご近所さんがうらやましい限り。(※実際は2部制で、21時〜翌5時が1部、5時〜13時までが2部となります)

クサウマ豚骨だけど箱駒だけの個性

この日は朝の訪問で、8時少し前に到着。久しぶりの訪問なのでまずはご挨拶。その後はベーシックな「ラーメン」を単品で注文。待つこと少し。配膳された一杯は、見た目からも「創業店」とは趣の違う「クサくてウマい」個性的な豚骨ラーメン。熟成感もちょっと以前の「駒や」の懐かしさが感じられる味わい。シャバ系な感じよりもやや濃厚な泡立ちが強調された仕上がりになっている。

今回は標準の細ストレート麺(丸玉)でいただいたけど、やはりこのスープとの相性は抜群にいい。麺の種類は「駒や創業店」と同様で、平打ちのストレート麺(平玉)、唐辛子練込麺(赤玉)の3種類から選べる。

箱駒の個性があふれる「旨辛タレ」

ここ〈駒や箱崎店〉だけの個性として「旨辛タレ」をラーメンにトッピングできるサービスがある。これを入れるとスープの辛みの他に、コクと旨みがさらに増し今までと違った味わいが楽しめる。

あとは「駒や」と言えば「ニンニクへずり」という言葉。駒やのラーメンにはニンニクがよく似合うので、ぜひニンニククラッシャーで丼碗のフチに搾って食べることをおすすめしたい。

夜は人気のおつまみメニューも豊富

夜はなかなかお邪魔できないけど、お酒やラーメンのお供に、焼き飯や餃子といったサイドメニューもありながら〈駒や箱崎店〉名物の「ハコテバ」が人気だそうでお持ち帰りも可能とのこと。常連の方々がこぞって訪れるディープなお店〈駒や箱崎店〉。近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

駒や箱崎店
住所  :福岡県福岡市東区箱崎1丁目27-8[地図]

営業時間:21時00分~翌13時00分 ※要確認
定休日 :月曜日 ※要確認
駐車場 :専用駐車場なし、近隣駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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