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太宰府発祥の有名老舗店が放つコッテリ濃厚な豚骨ラーメン〈福岡の繁華街・天神でも味わえる歴史ある一杯〉

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡県太宰府市の豚骨ラーメン店で、創業50年を超える老舗の名店「太宰府八ちゃんラーメン」。その太宰府の名店の味を、九州・福岡の中でも一番の繁華街になる「天神」でも味わえることをご存じだろうか。それが今回ご紹介する福岡市中央区天神に存在する〈太宰府八ちゃんラーメン天神店〉だ。以前「葱一」というラーメン店があった場所に開業して以来、すでに10年の歳月が経ち、この街にもすっかり馴染んでいる。

太宰府八ちゃんのコッテリを体感
福岡のラーメンと言えば、久留米ラーメン、博多ラーメン、長浜ラーメンといった豚骨系のラーメン店がたくさんある中で、世間一般的に一括りで想像されているのは濃厚な「豚骨ラーメン」のイメージだろう。しかし実際(一部ドロドロとした濃厚なスープで勝負しているお店を除く)、大多数の豚骨ラーメン店のスープは思いのほか濃厚ではなく、どちらかと言えばサラリとしているスープのお店が多い。それは豚骨そのもののコッテリとした濃厚さというよりも、どちらかと言えばそのサラリとしたスープに背脂やラードなどの脂分が加わることによってコッテリという印象が強くなるから。その結果として食べ終わった後の印象もやはり「コッテリ=濃厚な豚骨ラーメン」ということにつながっているのだと思う。今回、ご紹介する「太宰府八ちゃんラーメン」は、その流れでいうところの代表的なお店になる。

10時開店という稀な営業スタート

西鉄天神大牟田線の「天神福岡駅」からも、福岡市営地下鉄の「天神駅」からも程近い場所で、福岡中央郵便局や日本銀行福岡支店の裏手に存在する〈太宰府八ちゃんラーメン天神店〉。福岡市の中心街「天神エリア」にあり、朝10時からの営業スタートで17時30分までの通し営業というスタイルは、日中時間に追われているビジネスマンたちにとっては、いつでもどのタイミングで利用できるお店として、とてもありがたい存在。また、観光や出張などで福岡・天神に宿泊された方々は、ホテルのチェックアウト後のブランチに、この濃厚な一杯を食してみていかがだろうか。

券売機では「豚骨ら〜めん」を単品で発券

今回お昼遅めの14時過ぎにお店を訪ねると、入口と券売機横に大きな貼紙があり、「大変申し訳ございません。店長不在の為、当分の間、ラーメンのみの提供となっております。」とのことで、残念ながらこの日は、名物の「やきめし」にありつけない日だった。

券売機の表示を見てみると「太宰府八ちゃん」名物の「やきめし」と「餃子」の単品と、それらのセットメニューに、赤ランプの「×」が付いていて「豚骨ら〜めん」750円、「黒辛味噌ら〜めん」800円、「赤辛味噌ら〜めん」800円の3種類のラーメンと「替玉」150円、「白ごはん」150円、「瓶ビール」600円というシンプルな構成に。あとは追加のトッピングは大丈夫で「ねぎ」「キクラゲ」「辛子高菜(小皿)」が100円で「チャーシュー」200円というラインナップになっていた。今回、券売機では「豚骨ら〜めん」を単品で発券しつつ、店内を眺めると「やきめし」や「餃子」、「セットメニュー」がない状況にもかかわらず、カウンター席はほぼ満席で奥の角席が唯一空いていてそこに着席。4人掛けのテーブル席2つも埋まっていて20席ほどの席が満席になっていた。

待つこと、ほんの少々で配膳された一杯は、キリリとした塩味の効いたコクのある豚骨スープ。このスープは、特に体調のいい時に食べるとたまらない美味しさを発揮する逸品。脂分が層をなすほど多めな印象の「ベタ」な味わいだけど後味は思いのほかスッキリ。

麺は、極細のストレート麺。程よく小麦の香りを感じながらも旨みスープによく絡みつつ、歯切れの良さが心地よい。替玉までして楽しむのが最適解。スープと麺以外はチャーシューとネギだけという見た目からも、とてもシンプルなラーメンの構成になる。

福岡市中央区の天神周辺へ訪れた時は、ぜひ太宰府の老舗にして名店のコッテリとした味わいをご堪能いただければ思います。

太宰府八ちゃんラーメン天神店
住所  :福岡県福岡市中央区天神4-6-31[地図
営業時間:10時00分~17時30分 ※要確認
定休日 :日曜日 ※要確認
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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