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茨木市・漂流ロープの持ち手や天然酵母のダメージ加工。環境に優しい鞄屋がココ

茨木じゃるこ北摂・ド・ローカルメディア茨木ジャーナル編集人(茨木市)

阪急茨木市駅から西へ、茨木神社へと続いている、阪急本通商店街はお買いものが楽しい個性的な店が並んでいます。

間口が狭く、外からはよく見えない店が、豊岡鞄と天然素材の雑貨店renaさん。

(阪急本通商店街にある鞄の店rena)
(阪急本通商店街にある鞄の店rena)

社長自らデザインした商品やOEM商品が並び「ここだから買えるもの」を見つけることができます。

私は、豊岡帆布のかばんが「rena」さんらしい商品だなぁと思っていて、店の前を通るときはちょっと気になっていました。

ゆっくり手をかけた豊岡帆布の鞄

見た目にもしっかりしているのがわかる帆布のかばんは「六号蝋引き帆布」を使っています。

これは、renaさんのオリジナル。
ゆっくり日にちをかけて蝋引きすることで、丈夫で水にも強い帆布に仕上がります。

蝋引き加工で丈夫になる分、こんどは縫製がむずかしくなります。
そのため、豊岡でも縫製できる職人は限られているそうで、renaの豊岡帆布のかばんは、職人技。

私も先日、ついに買っちゃいました!
仕事にも使いやすい六号帆布のかばんは、とにかく軽いのもありがたい!自転車移動が多くても、丈夫なので助かります。

(帆布のダメージ加工は、天然酵母によるもの)
(帆布のダメージ加工は、天然酵母によるもの)

六号帆布の表面は、色むらもステキ!
ダメージ加工のような仕上げで、お聞きすると加工が独特。

天然酵母の活動を利用したダメージ加工なんです。

酵母のゆっくりした動きに任せているので、この加工もとても日にちがかかるそう。
「無理にダメージをつけていないので、時間はかかるんですけど、環境に優しい加工法です」とのこと。

丁寧に手間と時間をかけて作られたんだと思うと、持っていると、なんとなく豊かな気持ちになるかばんです。

荒潮にもまれたロープが持ち手に!

もう一つ、とてもユニークな商品が「漂流ロープバッグ」。

(鞄も自立、ロープもしっかりしています)
(鞄も自立、ロープもしっかりしています)

こちらもrenaさんでは定番の商品。
日本海の荒波にもまれたロープを持ち手に使っているんです。このビンテージ感は、かっこいい!

持ち手のサイズが、太いのとやや細いのがあるので手のサイズに合わせて、チョイスできます。

六号帆布と漂流ロープの組み合わせは、とにかく丈夫。
いっそう縫製には苦労されていて、それだけ手がかけられていると知ると、いっそう「私のもの」感を味わえそう。

性別や利用シーンにもとらわれずに選べるかばんです。
ぱっと見て手に持ってみて「あ、これイイな」と思ったときに選んでみたいなぁと、密かに思っています。

父の日や誕生日、記念日の贈り物にも

(帆布のショルダー、リュックなど大人が持つとカッコいい!)
(帆布のショルダー、リュックなど大人が持つとカッコいい!)

renaさんにあるかばんは、カラーも複数展開しているものが多くて、父の日や誕生日などの贈り物選びにもいいなぁと感じました。

「性別に関係なく持っていただけるデザインが多いですよ」とのこと。

確かに、年齢や性別というよりも「こんなときに良さそう」と、利用シーンで選びたくなるかばんたち。

帆布のほかにも革を使ったステキなデザインのかばんがたくさんありました。

ビジネス使いしやすそうな革のかばんは、ノートパソコンやタブレットなども出し入れしやすそうだし、ペンを入れるポケットがあるところなども「ビジネスシーンっぽいなぁ」と思いました。

「設計」をきちんとしている、という表現をされていたのが、印象的でとにかく裏側もキレイ。

renaさんで購入したかばんは、どれも修理の依頼が可能。「順番に始末をしている」からこそのアフターサービスなんだなと思いました。

贈り物に選ぼうかなぁ…と思っても、どんどん自分がほしいものに目がいってしまうような、かばんがいっぱい。

行くとワクワクしてしちゃいます。

細長い店内の奥には、2階の「屋根裏部屋」へも行けるので、ぜひぜひそちらへも!

renaのテーマカラーは「白」

背の高い人は「移動はお気をつけて」と言いたくなるような屋根裏部屋も覗かせてもらいました。

先日行ったら、白いかばんがずらりと並んでいました。

renaさんでは、ひとつのかばんをデザインしたり、革を使ってOEMで作るときに「白いかばん」を入れるようにしているのだそう。

改めて見ると、素材によって「白」見え方が違うことに気付きます。

素材によって光の反射のしかたが異なるので、色の見え方が違うのは当たり前。

でも、自然のものが作り出す色を大切にしているrenaさんから「白がテーマカラー」と聞くと、白いかばんの見方がちょっと変わったような気がしました。

(お財布ポーチは、欲しいところにポケットがついて便利!)
(お財布ポーチは、欲しいところにポケットがついて便利!)

大切にしているのは「もとになる素材」と「職人の技術」という意味なのかもしれないなぁと思いました。

renaさんには「ここだから買えるもの」が並んでいました!特に自然のチカラによって生み出されたかばんはステキ。実際に見てほしいなぁと思いました。

<rena>
■所在地 茨木市本町1-4
■営業時間 10:00~19:00
 不定休
【rena インスタグラム】(Instagramへ移動します)

(備長炭で染めたかばんもありました!)
(備長炭で染めたかばんもありました!)

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北摂・ド・ローカルメディア茨木ジャーナル編集人(茨木市)

大阪府茨木市の超ローカルメディア「茨木ジャーナル」を2013年から運営。ふつうに暮らす市民の視点で、茨木市のグルメ・イベント・スポット・できごとを発信しています。カバンもカンバンもジバンもないまま「やったろかい」と勢いで走るクセあり。好きなことばは「人生ムダなし」と「いつも見てます」です。

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