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【志摩市】希少な天然ものはサクサクで美味しい

一条依久乃Webライター(志摩市・鳥羽市)

たい焼きは、普段よく見る一度に5~6個ずつ焼かれる「養殖もの」、昔ながらの1つずつ焼かれる「天然もの」の2種類あります。後記の天然ものは「一丁焼き」とも言われ、1つ1つ丁寧に焼き上げていきます。現在、日本全国でこの天然もののたい焼きのお店は138軒しかありません。その中の1軒がこの大田屋です。

年季の入った鋳型で1つづつ丁寧に焼いていきます。職人技ですね。

焼きたてほやほやを頂きました。

何も考えずに頭からパクっといったら大将に「あ、頭から食べた?しっぽの食感を楽しんでほしかったなぁ。先に言えばよかったなぁ、ごめんな」と笑顔で言われ、思わずつられて「ごめんねー」と軽口になってしまいました。今度はしっぽをがぶりと食べたら、大将の言うことがよくわかりました。

サクサクなんですよ。今までたい焼きはしっとりとしたものだと思っていたので、目からうろこでした。裏表合わさったところに出来たバリとしっぽの端の方はサクサクを通り越してカリっとしています。これは「しっぽから食べて」って言うはずですよ。その方が絶対に美味しさが増しますもの。

この食感は天然モノならではとの事でした。オーソドックスな小倉あんを注文したのですが、あんこはしっぽまでびっしりしっとり、皮はサクサクでとても美味しかったです。

コーヒーとセットで注文すると400円とお得でした。セットはドック、カレー以外から選べます。

天然ものだからいろいろとオリジナリティあふれるメニューがありました。

クリーム・ミックス・小倉あん・チョコレート・キャラメル・抹茶・スイートポテトは170円

たい焼きドック・カレーは220円

チーズドック・チーズカレーは320円

裏メニュー

抹茶&スイートポテト・抹茶&キャラメル・キャラメル&チョコレート・抹茶&小倉あん・小倉あん&キャラメル・キャラメル&カスタード・キャラメル&スイートポテト・スイートポテト&チョコレートは170円

裏メニューは「1つ1つ焼いているのでお客さんの要望に答えてたら増えてしまった」と、ちゃめっけたっぷりにおっしゃってました。

実はこのお店は2005年にオープンした支店なのです。

本店は志摩市志摩町和具にあり、そちらはお父様が昭和35年ぐらいに始めたそうです。まだまだ現役でやっているとの事なので、本店にもいつかお邪魔したいです。

以前の店の内装を利用した年季の入った店内は昔懐かしい昭和テイスト満載です。テーブル席、お座敷席もあります。カウンター席の丸太の椅子が遊び心があって良いですね。

奥の冷蔵ケースにはてこね寿司500円がありました。

てこね寿司は今こそ全国にいろいろありますが、てこね寿司発祥の和具は大将の地元です。今も昔のまま、同じ料理方法で作られているそうです。本家本元のてこね寿司ですね。

年季の入った外観なのでネットでも「やっているのか閉まっているのか?」って思っている人がいるようですが、たい焼きの暖簾が出ていたらやっていますよ。

たい焼きは1枚1枚手焼きです。お急ぎの方は事前に電話注文をお勧めします。

近鉄鵜方駅南出口を出て右側、百五銀行の道を隔てた向かい側になります。

駐車場は鵜方駅のロータリー、1時間無料の鵜方駅前公共駐車場をご利用ください。

丁寧に焼かれたたい焼きは美味しいし、大将のお話も面白くてついつい長居してしまいました。お茶もご馳走になり楽しい時間を過ごさせて頂きました。

~大田屋~
住所:志摩市阿児町鵜方4066
営業時間:10:00~18:00
定休日:木曜日
電話:0599-43-6277

Webライター(志摩市・鳥羽市)

2008年からブログライターを始め、音楽、家電、ゲームなどの発売前のデモ体験記やホテル、旅館、レストラン紹介など様々なジャンルを3000案件以上執筆しました。風光明媚、うまし国・伊勢志摩から新鮮な飲食店のお薦め情報などを皆様にお届けいたします。

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