歌川広重の描いた金沢八景。「称名寺」浄土庭園の黄菖蒲が見頃です【横浜市金沢区】
横浜市民の遠足にはかかせない八景島でなじみのある「金沢八景」。金沢区の山と海の美しい8つの景観をあてはめたものですが、それがどこなのかは気になるところ。
今回紹介するのは、歌川広重が描いた金沢八景のひとつ「称名晩鐘」の釣鐘がある称名寺。5月初旬から黄菖蒲が見ごろを迎えています。
称名寺
「称名寺」は金沢北条氏の菩提寺で、鎌倉時代に北条実時が建立したといわれています。
正式な名称は「金沢山称名寺(きんたくさんしょうみょうじ)」。”金たくさん”なんて縁起がいいですね。
朱塗りの赤門
朱塗りの赤門をくぐると桜並木の参道が続きます。
つきあたり「仁王門」では高さ4mもの仁王像様がお出迎え。現在こちらの門はくぐれないので、横の通用門から入ります。
浄土庭園
阿字池のほとりの黄菖蒲(きしょうぶ)が見ごろを迎えています(2022年5月9日撮影)。
黄菖蒲はアヤメの一種で、水辺や湿地帯を好むのだそう。はかない花びらの菖蒲も、群生する姿は圧巻!水面に映ってとてもきれいです。
広重の描いた称名の晩楼
池を中心にした浄土庭園の奥には金堂・釈迦堂・鐘楼(称名晩鐘)があります。
歌川広重の「称名の晩楼(しょうみょうのばんしょう」は、夕暮れの称名寺から聞こえる鐘の音と、家に帰る漁船の様子を描いた金沢八景のひとつ。
池の周りの樹齢800年を超えるイチョウや、仁王門横のケヤキなどの名古木も見どころです。
散策の後には、歴史を感じる元料亭旅館の「カフェ金澤園」がおすすめです。
基本情報
■金沢山称名寺
■横浜市金沢区金沢町212-1
■045-701-9573
■拝観料なし
■駐車場なし
■京急「金沢文庫」駅徒歩12分
シーサイドライン「海の公園芝口」駅
「海の公園南口」駅徒歩10分
■横浜市観光情報