釣りに興味がなくても、この店の前を通ったらふと足を止めてしまう、そんな釣具店が蔵前にあります。ふと、お店を覗き込んでしまっている人たちをたくさん見ました。台東区の寿にあるつるや釣具店は、店の前を通るたびにワクワクする気分にしてくれます。

ショーウィンドウのディスプレイも、ガラスドア越しに見える店内もかっこいい！かかっている看板もかっこいい！とにかく全てかっこいいな〜と思っていましたが、実際のお店の中は、想像以上でした。

店内にあるのは、川釣り、すなわちフライフィッシングをする人のための道具です。

フライフィッシングで擬似餌として使われる毛鉤もいろんな種類があります。創業時の1931年は京橋で営業されていたとのこと。お店のお客さんには、作家の開高健もいたのだとか。

お忙しい中ご対応くださった、つるや釣具店の山城店長。何もわからない全くの素人である自分がお邪魔しても良いのだろうか？ と恐る恐る入ってみたのですが、とても親切で優しい方でした。実は初めてお店に入るよりも前から、いつもドア越しに作業をしている姿を観察していたのですが、職人気質で気難しい方と勝手に思い込んでいるところがありました。実際は、飄々としつつも超然としていて、同じ目線で話してくれるので釣りにも興味が湧いて来ます。

今回は釣り道具ではないのですが、ショーウインドウに飾ってあったキャンバス地のバッグに一目惚れして、見せてもらいました。撥水加工が施され丈夫で長持ちそうです。

網がけのバッグと迷い。こちらのバッグを購入しました。仕事や遊びに大活躍しています。釣り道具以外にも、カッコよくて素敵なものがたくさんあるお店でした。

釣り好きな方、川釣りをやったことがないけれどやってみたいと思っている方、ぜひ蔵前のつるや釣具店を覗いてみてはいかがでしょうか。

・つるや釣具店・

〒111-0042 東京都台東区寿１丁目５−１