京都・福寿園のカフェ「茶寮FUKUCHA（さりょうふくちゃ）」。
230余年 重ねた技と革新をほこる、福寿園は茶づくりに専念してきた京都の老舗。 格式高い茶の文化である茶の世界を もっと気軽に、もっと身近に、日常の中で日本茶との新しい出会いを楽しむ場所をつくりたいという想いを抱いているのだそうです。伝統ある宇治茶の気軽な体験と新しい可能性を提案するブランドとして誕生したのが 「FUKUCHA」なのです。

FUKUCHA２号店『茶寮FUKUCHA　四条店』へ

繁華街にありながら、今ならまだ穴場

「FUKUCHA」は１号店が、京都駅のターミナルビルにあります。気軽に立ち寄れる場所で本物のお茶とおいしいスイーツを楽しめるお店として人気となりました。そして2021年4月、茶寮FUKUCHA2号店として京都・四条の福寿園京都本店の2階に出店しました。本店の階上のカフェは今はまだ穴場なのです。

お茶とスイーツのマリアージュを楽しむティーペアリングセット

「トラディショナルティー　ペアリングセット」

FUKUCHAでまずオーダーしてほしいのが、ティーペアリングセット。以前より人気の「ハーバルティー　ペアリングセット」に加え、伝統の宇治茶とスイーツを4種類ずつペアリングした「トラディショナルティー　ペアリングセット」が、今回新たに追加になりました。

スイーツとお茶のご紹介

●トラディショナルティー　ペアリングセット　1,650円(税込）
福寿園自慢のこだわりの宇治茶と、ＦＵＫＵＣＨＡ特製スイーツをペアリングした飲み比べセットです。「果実」がつなぐ伝統と新味のひと皿を堪能できます。

左からいただきます。
【抹茶とオレンジ】
濃厚な旨味と程よい渋味ですっきりとした味わいの宇治抹茶。合わせるのはショコラオランジュ。まろやかな口溶けのホワイトチョコレートのムースにオレンジの皮のコンポートがアクセント。

【煎茶と柚子】
甘味、旨味、苦味、渋味、全てにおいてバランスの整った宇治煎茶。渋すぎない淡い味わいにあわせるのは柚子クリーム最中。最中と白あん、低脂肪の軽いクリームに柚子のコンポートの酸味がアクセントです。

【和紅茶とブルーベリー】
日本で育ったお茶の葉を使い、日本で紅茶に加工された優しい味の国産紅茶である和紅茶。日本茶と英国紅茶のちょうど間のように感じます。ミルティーユショコラは、ミルクチョコレートのガナッシュに和紅茶の香りを纏わせるワイルドブルーベリーのチョコレート。

【ほうじ茶とイチジク】
苦味と渋味は控えめで、香ばしくあっさりとした口当たりのほうじ茶。水出しゆえに、飴色に透き通る色が特徴です。クルミとイチジクのタルトのさくっとしたアーモンドクリームのタルト。イチジクとクルミのキャラメリゼで濃厚な甘味がたまりません。

どれもが違う味わいながら、全体を飲み、食べ終わって、なるほど！これが一つのメニューとしてなりたっているのだと実感するペアリングです。

お茶に関しては専門店ですが、こちらのスイーツが好みなのです。自ら、ハーバリウムを習って、こちらの器をつくったとお話を直に聞いたことがあるシェフパティシェの腕、信頼しています。

この夏は、ドルチェなかき氷が登場！

かき氷もお茶とフルーツのマリアージュ

「かき氷」メニューは例年提供なさっているそうですが、今年は、それぞれのお茶とフルーツの相性に加え、まろやかなクリームで楽しい味の変化を感じられる新感覚かき氷にバージョンアップ！３種類あるうちの２種類を楽しみました。

ほうじ茶ティラミスかき氷。白玉と白餡最中をトッピングした一見白いかき氷ですが、ほうじ茶アイス、そしてたっぷりのマスカルポーネクリームが氷の中に忍んでいます。なんと一番下にはバナナのソース。上から特製ほうじ茶シロップをかけてたべます。

食べてみると、濃厚。かき氷というよりもこれはドルチェグラニータ！クリームと氷があわさりなんともいえない満足感があるのです。

和紅茶ティラミスかき氷は、白桃のピューレと和紅茶アイス、マスカルポーネクリームが氷の中に。同じく白玉と白餡最中がトップに。その上から特製和紅茶シロップをかけます。こちらはあっさりすっきりしたかき氷です。

価格：各1,000円（税込）販売期間：6月1日（火）～9月30日（木）予定

氷の中に忍ばせたアイスクリームとマスカルポーネクリーム、氷にシロップをかけることでティラミスをイメージしています。シャリッ、ふわっ、クリーミー！などこにもないFUKUCHAでしか食べられない特製かき氷、こちらは夏だけのお楽しみです。

今年はスイーツで夏堪能

今年の夏も、京都の伝統行事である、祇園祭や、大文字焼といった行事は楽しめませんが、スイーツとお茶をたのしみに、京都を訪れるというのもよいですね。

取材協力：FUKUCHA