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エス コヤマ小山進氏の創作の糸口を辿るトークイベントレポ「フェリシモ チョコレート ミュージアム」

磯貝由起スイーツコンシェルジュ・ライター・PRコーディネーター

スイーツやホテル情報を毎日発信 yukienglish です。

フェリシモが展開する「felissimo chocolate museum[フェリシモ チョコレート ミュージアム]」は、開催中の企画展「6 Essences-チョコレートを表現する6人の知覚-」で紹介しているショコラティエによるトークイベントを開催してきました。ラストを飾ったのはショコラティエの小山進さん〈PATISSIER eS KOYAMA(パティシエ エス コヤマ)〉。
「POP WORLDへようこそ!」というテーマのお話は、ワクワクするスイーツ好きにはたまらないお話でした。試食のチョコレートとともにレポートします。

フェリシモ チョコレート ミュージアム「 6 Essences-チョコレートを表現する6人の知覚-」

2021年10月22日、フェリシモ本社オフィスのある「Stage Felissimo」内にオープンした世界のチョコレートやそのルーツであるカカオの可能性をアートやカルチャーの側面から発信するミュージアム。
以前こちらでも紹介した現在開催中の展覧会
● 6 Essences-チョコレートを表現する6人の知覚-
● Morozoff-90年の記憶-
● AMAI-Valerio Berruti の世界-
は好評のため会期を2022年10月16日(日)まで延長します。

「 6 Essences-チョコレートを表現する6人の知覚-」で紹介している日本を代表するショコラティエによるトークイベントをこの夏開催なさっていて、本当にどれにも参加したかったのですが、9月10日(土)の第6回目ショコラティエの小山進氏〈PATISSIER eS KOYAMA(パティシエ エス コヤマ)〉「POP WORLDへようこそ!」に参加しました。

ショコラティエの小山進氏「PATISSIER eS KOYAMA パティシエ エス コヤマ」

1964年京都で洋菓子職人を生業とする父の元に生まれる。1983年神戸「スイス菓子ハイジ」に入社。この間洋菓子コンクールで優勝多数。実は私も1990年代に、ハイジでアルバイトしていました。なので勝手ながら親近感をもっていて。もちろんお店にも数えきれないほどうかがっています。
2003年三田市に「PATISSIER eS KOYAMA (パティシエ エス コヤマ」をオープン。看板商品である小山ロールで有名ですね!
広大な敷地内にはケーキだけでなくパン、チョコレートなどの専門店もあります。
小山氏はショコラティエとして2011年「SALON DU CHOCOLAT Paris」に初出展。ショコラ愛好会「C.C.C.」の品評会では外国人・初出品で最高位のタブレット5枚を獲得という史上初の快挙を成し遂げました。2018年まで毎年「SALON DU CHOCOLAT Paris」に出展し、「C.C.C.」では8年連続となる最高位の「ゴールドタブレット」を獲得。「C.C.C.」から「世界のトップ・オブ・トップ ショコラティエ100」に選出されています。
ショコラは、みんなが好きな美味しいケーキを提供するケーキショップと全くコンセプトが違う、私から見るととがった商品もラインナップする大人のお店。








「POP WORLDへようこそ!」

今回のテーマは「POP WORLDへようこそ!」。味もさることながら私から見ても、コンセプトが大人であり、とがった印象のショコラのお店ではありますが、小山氏自身、日本のショコラが難しくなりすぎている傾向があり、技巧は複雑で難しいものでありながらも、購入者や食べる人にわかりやすいポップなものに近づいてもよいのではないかと思うというお話。小山氏のショコラファンとしては嬉しく、これからがもっともっと楽しみになりました。

今秋発表「SUSUMU KOYAMA’S CHOCOLOGY2022」の試作の中で誕生した新作ボンボンの試食とお土産つきセミナー

今回のセミナーもたくさんの参加者が来られていました。
価格5,000円で、
チョコレート (6種類)試食、お土産、
「felissimo chocolate museum[フェリシモ チョコレート ミュージアム]」入館(通常:1,000円)
小山進さんとの記念撮影
学芸員による企画展解説つきとリーズナブル。

試食タイムは


この秋発表の「SUSUMU KOYAMA’S CHOCOLOGY2022」の試作過程で誕生した新作ボンボンショコラ2種、創作のために作られた自家製原料タブレット 新作2種ほか新しい感覚のチョコレート2アイテムのチョコレートの試食という貴重な機会をいただきました。
マンゴーや苺など、果実自体や果実味を活かしたものが主体でしたがユニークだったのはヤクルトのタブレット。
ショコラの可能性は無限大ですね。

セミナー後は、「felissimo chocolate museum[フェリシモ チョコレート ミュージアム]」見学、小山さんとの記念撮影などとても楽しい体験をさせていただきました。

見逃せない!フェリシモ チョコレート ミュージアム


今回のように素敵なイベントも見逃せないfelissimo chocolate museum[フェリシモ チョコレート ミュージアム]。
世界のチョコレートやカカオに関する歴史や文化、ファッションやアートとのつながりなどをフェリシモが収集・編集し、「しあわせ」という切り口で、チョコレートの多様性・可能性を発信するミュージアムというのは世界でもなかなか無い。
フェリシモでは1996年より25年もの以上もの間、「幸福(しあわせ)のチョコレート」として世界のレアチョコレートを日本で紹介を続けてきました。今でこそよくみかけるようになった青いチョコレートも私はフェリシモの通販で初めて購入しました。
そして新しい挑戦として、「世界で最も多くのチョコレートパッケージをコレクションするミュージアム」を、チョコレートを愛する人々とともにつくることを目指しています。

今回私もチョコレートの缶や箱を持っていき、寄付ボックスにいれさせていただきました。
自分が可愛いと思ってストックしてきたチョコレートのパッケージを、誰かにみてもらえるってこれも幸せなことですね!

取材協力:フェリシモ


・開館時間/11:00〜18:00※入館は閉館の30分前まで
※felissimo chocolate museum|フェリシモ チョコレート ミュージアム
・開館時間/11:00〜18:00※入館は閉館の30分前まで休館日/2022年10月17日〜10月21日(展示替えのため)、年末年始
・所在/神戸市中央区新港町7番1号(Stage Felissimo 2F)
阪急、阪神、JR三宮徒歩20分
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スイーツコンシェルジュ・ライター・PRコーディネーター

英語教室オーナーであり、好きな英語と、甘いものを楽しむ毎日。3万以上のスイーツ情報紹介。特にプリンは1万個のプリンを知るプリンの女王と呼ばれています。

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