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異色の経歴のシェフはフレンチ職人!大阪福島の路地の隠れ家レストラン『Artisan』は驚きがいっぱい

磯貝由起スイーツコンシェルジュ・ライター・PRコーディネーター

大阪でグルメの街といえば福島。日常使いのお店から高級店まで、食通の通うお店が数多く存在します。福島の路地でこの夏2周年を迎えさらに人気が高まるフレンチレストラン『Artisan(アルティザン)』。元大工、パリのミシュラン星付き店出身の異色の経歴を持つシェフの繰り出す驚きがいっぱいなコース料理をご紹介します。

大阪福島の路地、階段を上り訪れる隠れ家レストラン

2021年8月オープンし2周年!

阪神新福島駅から南のグルメなお店が揃うエリアの路地、階段を上り大人の隠れ家的なフレンチレストラン『Artisan』へ。カウンター8席のみ、オープンキッチンでシェフと話しながら目の前で作り上げる様子を見ることができる特別な経験にわくわくします。

オーナーシェフは元大工ということで店名は「アルティザン(職人)」。すべての職人に感謝と尊敬を込め、料理人(職人)として最高の料理を表現したい想いがこめられています。
料理人への転向後、パリのミシュラン星付き店での経験を経てレストランをオープンした異色の経歴をもつシェフは、気さくでこちらも肩ひじ張らずリラックスして食と向き合えます。

【当店人気のパイ包みを含んだ四季を感じられるコース】13000円(税込)

こだわりの食材

最初にこの日登場する食材をずらり並べプレゼンテーション。毛蟹、栗!と大好きな日本食材に、これは何だろう?と見たこともないようなワクワク食材も。

アミューズ3種

■アミューズ1 あるてぃざんの最中

オープンからの定番という和牛最中。和菓子みたいですね!
サクサクな最中の皮の中は、レアに焼きあげた和牛と梅漬け沢庵を刻んだタルタル仕立て。クリームチーズのこくと梅の味がアクセントになり忘れられない逸品です。

■アミューズ2 えだまめ

あたたかいうちに食べてくださいとのことで、ぱくっと手でいただいたところ焼き立てのキッシュです。枝豆の塩味が絶妙。

■アミューズ3 いかそーめん

バジルに鱒の子で味付けたいかソーメンの下にはタピオカのぱりぱり煎餅が。

■前菜1(冷) 毛蟹

美しい!ほぐした毛蟹がたっぷりお皿の中に。その上には様々な晩夏の豆。そしてキャビアのスペシャリストであるキャヴィアリ社のキャビアがのった贅沢な一品です。

■前菜2(温) たこ焼き ガスパチョ

メニューをみたときに「たこ焼き?」とびっくりしたのですがなるほど、ほんのり炭が香ばしく薫る焼いたたこ!たっぷりのキヌア、酸味の利いた爽やかなガスパチョといただきます。

■前菜3(温)さつまいも

フリルのようなさつまいもと同じくらいたっぷりとサマートリュフがのっていて、なんて贅沢なんでしょう。今の時期、晩夏にのみ楽しめる貴重なメニューです。温かいフランにサツマイモのピューレ、たべると一瞬お菓子みたい!と思ったのはコーヒーが使われているからかも。甘いサツマイモとあわせるとティラミスのよう、、、これはアルティザンでしか味わえない!

■魚料理 あんこう

あんこうとあん肝がでてくるなんて、大好きなので大興奮しました。絶妙にレア加減が残るよう火通しされたあんこうだけでも最高の味わいですが、ライトなこくのあるあん肝とあわせていただくとさらに極上の一品に。マスタードのきいた新しょうがとピーマンのコンディモンが、また爽やかな味を加えます。

■肉料理 ~新時代~2種のパイ包み

食材が並んでいた時から気になっていたこちらのパイ型。シェフが愛するワンピースのサウザンドサニー号のパイ包みが登場します!

焼きたてのパイのよい香り。

名前が「~新時代~2種のパイ包み」ということですがなるほど!これは新時代のパイです!

丸い型で焼き上げたのは鴨。ロゼよりもレアよりな火通しが好みにぴったりです。
赤ワインを加えたソース・ポワブラードと、ビーツのピューレでより奥深い味わいに。
もう一種のパイはフランスの小鳩の足につめものをした自家製ソーセージ。皮がぱりっとしてジューシーです。

■〆料理 TMG

TKGでなくTMGって何なんだろう? 古伊万里の器とともに登場したのは、、、

究極のトリュフ混ぜご飯でTMG!サマートリュフ、ベーコンと卵、アスパラがミックスされた味わいがたまらない贅沢な〆ご飯です。
〆のご飯があるので途中でパンはでてきませんが、とにかく満足、満腹なコースです。

■デザート #もん活

お待ちかねのデザートも目の前で作り上げていきます。セルクル型で焼き上げたココアシガレットクッキーにフロマージュブランを絞り出すところから始まります。

戦隊ヒーローのようなイケメンのお二人が、すいすいと作り上げていきます。

#もん活 の出来上がり!
栗が登場した時、すっかりモンブランを想像していたので意外な展開にまたびっくりです。栗のエスプーマは優しい味わい。中にはベリーのソース、無花果や秋のベリーを飾った美しく、ライトな秋のデザートです。

■小菓子4種

最後にカモミールほうじ茶と一緒に4種の小菓子をいただきます。
キャラメルのマカロン、カヌレ、桃のパート・ド・フリュイ、バスクチーズケーキ。どれもが可愛くて、洗練されていますが手作り感もありほっとするあじわいです。

真摯に料理に、顧客に向かい合うシェフの姿勢には頭が下がりました。これはミシュランのお墨付きも間違いないのでは、、、

季節ごとに変わる旬の食材を目の前で作り上げる感動がいっぱいなコースですが、税込み13000円は意外なほどに通いやすいお値段。季節ごとに、大切な人と、食いしん坊仲間と来店したくなりました。

取材協力:Artisan

Artisan アルティザン
住所 大阪市福島区福島2-2-17 pogo haus 2F Artisan
JR東西線「新福島駅」徒歩3分 環状線「福島駅」徒歩6分
電話 06-4400-2767 電話受付 18:00-23:00 
LUNCH 12:00-14:00
DINNER 18:00-23:00 (2部制 ①18:00スタート ②19:00スタート)
定休日 月曜日
HP

スイーツコンシェルジュ・ライター・PRコーディネーター

英語教室オーナーであり、好きな英語と、甘いものを楽しむ毎日。3万以上のスイーツ情報紹介。特にプリンは1万個のプリンを知るプリンの女王と呼ばれています。

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