大阪のグルメな街、天満で異彩と才能を放つ『熟成鮨 和』。熟成寿司を美味しく食べさせてくれるお店とお聞きしてうかがいました。結果大満足！熟成された旨みを存分に味わえる寿司と、関西ではいまだその名を轟かせる今は無き有名料亭仕込みの一品をご紹介します。

熟成鮨 和

グルメの街、天満で異彩を放つ鮨屋

大阪天満はグルメの街としても知られ、高級店から大衆店まで、美味しいお店が立ち並んでいます。ビルの2階の隠れ家的な落ち着くお店へ。

【お任せコース】厳選食材を使用したお任せコース　愛

築地仲卸やま幸から仕入れる極上のマグロを使用したコースをいただきます

コースのみで椿15,000円(税込）と　愛23,000円（税込）。今回は一番人気の愛を。

◎もずく、蛸

こんなに細いもずく初めてです！繊細でとても美味しい。味付けが酸味も塩味も濃すぎず上品。柔らかく炊かれた蛸は旨味がしっかりいきています。

山崎のソーダ割をあわせました。1,250円

◎海老芋白味噌仕立て
これも上品で薄味でとっても好みです。一度素揚げした海老芋がほっこり優しい味。

煮物がとてもお上手で、どこの料理屋さんで修行なさったのか聞いたところ、かつて西宮に存在した創業1879年（明治12年）の老舗料亭『播半（はり半）』でお仕事をスタートしたときいて納得しました。

◎明石の鯛

さすが美味しい！また合わせる自家製の煎り酒が絶妙な味わいです。

◎鯖のがり巻　

こんなお寿司は初めてです。鯖を爽やかに食べる一品。

ここでオレンジワインに近い芳醇な白ワインとあわせて

◎鰹　自家製海苔の佃煮

一週間熟成させた、水揚げ日本一の気仙沼漁港の宮城産の鰹。関西人の私は鰹といえば高知!と思い込んでいましたが、宮城の鰹はさらに高級ブランドなんですね。

◎足赤海老　卵黄醤油

大阪好みの足赤エビは、ミソと足の旨みを生かしてこそ旨い。こちらでは自家製卵黄醤油で濃厚な風味でいただきました。

考えてみたらここまで鮨は出ていない！すでに一品だけでフルコースをいただいたような満足感があります。

◎熟成こはだ

お寿司は東京湾のこはだからスタート。

◎鯵

さすが脂ののった鯵！

◎カンパチ

３週間熟成させた天草のカンパチはこれぞ熟成鮨の旨味を感じます。

◎クエ

萩のクエ。高級魚ですね。

◎鱚　

北海道産の鱚はさっぱりと、こりっとした食感も楽しめます。

◎北寄貝

大好きな北寄貝。コースだと苦手な食材が出てくることが多いのですが今回は好きな魚ばかりでした。

ここで熟成した鮪をみせていただきました。
２か月熟成した鮪！築地仲卸やま幸から仕入れる極上のマグロを使用。 魚は熟成することで、魚の旨味成分であるイノシン酸を引き出します。

◎鮪

ここで店主こだわりの鮪登場！築地仲卸やま幸の極上マグロは、マグロの香りの豊かさが際立ちます。食べてみると鮪のしっかりした主張がちょうどよい感じにマイルドになり、もっと食べたい！と言いたくなるような旨味溢るマグロなんです。

◎背とろ

『やま幸』鮪の熟成1カ月半､とろけるような脂を提供しています。

海苔にも大変なこだわりが。千葉の1番海苔の香りが素晴らしく、海苔を目的に食べに行く価値あるかもいれないほど美味しい。

◎雲丹

その海苔で巻いた雲丹の上には白トリュフが！なんて薫高いのでしょう。ごはんのほろっとした加減も最高です。

◎穴子と赤だし

ほっとする優しさの赤だし。ふわふわした蒸し穴子も甘すぎない味付けが良い。

◎　蛤

◎車海老

プレゼンテーションも楽しい。

◎かんぴょう巻

しめはかんぴょう巻でした。

◎ほうじ茶のブラマンジェ

デザートのブラマンジェまで、きちんと一人で仕込まれているのがよくわかる丁寧なお料理でした。そして器も素敵！修行されていた料亭から譲り受けたという骨董だけあり、目の保養になりました。

すべてにこだわりつつ気さくで個性あふれる店主

魚だけでなく、数種のセレクトした酢をブレンドしたしゃりは、甘味がなく熟成した魚をひきしめます。
今年2023年1月にオープンし、あっという間に人気となり、この日もお隣は香港からきた美味しいもの大好きな観光客の方で噂をききつけてきたとのこと。お話も楽しい大将に、素材のこと、お寿司のこと、その他もろもろ、とっても楽しく美味しい時間を過ごしました。
通いたい！と思う素敵なお店です。