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創業1884年!日本に現存する最古の中国料理店『聘珍樓』の逸品を大阪で!ワインペアリングもおすすめ

磯貝由起スイーツコンシェルジュ・ライター・PRコーディネーター

1884年(明治17年)創業、日本に現存する最古の中国料理店『聘珍樓』。横浜で産声をあげた名店の至極のメニューを大阪で堪能できるのです。
歴史があり、高級感あふれる中国料理店ながら、モダンでゴージャスな店内で、品がありながらも親しみやすい、日本にあう逸品で構成されるコースメニューを紹介します。
またワインのペアリングもお得意なんです。

大阪聘珍樓

ヒルトンプラザイースト7階、近未来的入口を抜けると

『聘珍樓』

1884年(明治17年)横浜で産声をあげた『聘珍樓』。コロナ渦に横浜中華街のお店を閉店しましたが、大阪梅田でその歴史ある中国料理をいただくことができます。
近未来の世界のようなスタイリッシュな通路をぬけて店内へ。中は相当に広く、個室も17室(2~80名様)もあり、接待にも、家族の大事な会食にも利用できる間口の広いお店です。

赤が印象的な個室でコースをいただきます。

料理長おまかせコース

山海の幸の幅広い食材をふんだんに使った広東料理

料理長おまかせコースは14,000円から用意されています。今回は一人前 18,000円(税込)
コースは2名よりオーダー可能。

〈鳳城魚滑〉本日の入荷鮮魚、広東式お刺身

この日の鮮魚はスズキの仲間のスギ。白身でさっぱりいただけます。ライトな味わいの中に、中華のこくがありどんどん食べ進みます。

〈是日一品〉国産豚肉ロース肉の窯焼きチャーシュー

聘珍樓の名物というチャーシュー。甘さがしっかりしていて、どこかノスタルジック。

〈花菌扒扇貝蔬菜〉帆立と季節野菜の花びら茸あんかけ 

帆立の歯ごたえがたまらない!ほっとする優しい味わいのあんかけ。

〈北京皮片鴨〉本格窯焼き北京ダック 

北京ダックです!テンションが上がります。そしてこちら絶品です。もちっとした薄餅にパリパリの鴨、甘味噌ときゅうり、お手本のように基本に忠実な北京ダックなのですが、クリスピーな鴨の皮も、もちもちな薄餅も他にはないようなグレードの高さなのです。

鴨にあわせて赤ワインをお願いしました。カヴェルネソーヴィニオンの栽培に最適なサン・ジュリアン(Saint Julien)の渋過ぎない赤が合う!

実は大阪聘珍樓はワインの品揃えに定評があります。豊富なワインの中から、ソムリエがセレクトした料理に合うワインをあわせるペアリングコースもあります。

聘珍樓ペアリングコース 2名様より 2日前まで要予約

コース料理 お一人様22,000円(税込)(ドリンク別)

・帆立貝の聘珍樓式刺身 / フカヒレの姿煮込み / 本格窯焼き北京ダック 他

プラスでペアリングドリンクを注文。ワインと中国茶のペアリングがあります。

ワインペアリング お一人様15,000円(税込)〜

中国茶ペアリング お一人様8,000円(税込)〜

料理の一皿ごとに少量ずつのドリンクとの組み合わせを提案する特選コースです。海鮮食材や聘珍樓シグネチャーディッシュなどにあわせ、ワインはソムリエ、中国茶は茶芸師がそれぞれおすすめのペアリングを考案。

今回私は最初からお茶も飲みたくて茶芸師であるスタッフにお願いして中国の白茶をいただきました。効能や味の特長をききながらいただく中国茶を、ポットサービスでたっぷり提供されて優雅な気持ちになります。

次のメニューのフカヒレの姿煮込みはワインペアリングコースにも提供されるとのことなので、ここであうワインを出していただきました。

カリフォルニアワインの名門ブランド 「ベリンジャー」のシャルドネ。ふかひれはシーフードだから白ワインなんですね。高級ナパ・シャルドネの典型とも言うべきナッツやトロピカルフルーツ、バターやローストしたヘーゼルナッツのナッティーな後口。こくのあるふかひれにぴったりな軽すぎない、でも飲みやすいワインのセレクトが流石です。ちょっと辛口なのが私の好みでした。

陶板排翅 鶏濃厚スープ フカヒレの姿煮込み

濃厚な鶏スープをまといぐつぐつと陶板であたためられた大きなフカヒレに歓声があがります。もやし、金華ハムをトッピングしていただきます。

大きい!途中で赤酢をくわえるとまたきりっと引き締まって味変になります。あまりにも美味しくて、あっという間に食べ尽くしました。麺をからめてもおいしそう~。

XO醬炒双鮮

『大阪聘珍樓』のお得意の海鮮。私も海鮮大好きなので楽しみにしていました。ぷりぷりの大きな海老、烏賊を少しぴりっとした複雑なうまみのあるXO醤で味付け。しっかり味がついているので、男性も大満足!

自選麺飯  イーフー麺の煮込み トリュフオイルの香り

〆は麺、炒飯、お粥からセレクト。やっぱり私はこちら!大好きな茸がたっぷりはいった柔らかな平面のイーフー麺自体は優しい薄味、そこにトリュフオイルが芳醇に薫ります。

コースの最後を締めくくるにふさわしい特別な麺です。

是日甜品 新・杏仁豆腐 季節のフルーツ 

デザートをお茶といただきました。
杏仁豆腐ってめったに選ばないのですが、こちらのシグネチャーメニューと聞いて興味深くいただいたところ、、、なるほど!これは美味しい!
豆乳を使っているとのことですが、豆乳が苦手な人もまったく気が付かないようなクリーミーでこくのある杏仁豆腐なんです。

なぜ聘珍樓なのか

最初から最後まで、一貫して中華らしさを追求したこちらの料理。中華らしくはあるけれどう、日本人にあう、こくがあるけれど重すぎない適切な品のあるお料理です。そしてスタッフの皆さんの接客もですがホスピタリティーが素晴らしい。接待に使われるだけでなく、どのお客様も行きたくなるのが「なぜ聘珍樓なのか」を理解しました。

「聘珍樓」の名には「良き人、素晴らしき人が集まり来る館」という 想いがこめられているのだそう。私もまた、ただ食べる楽しみだけでなく、会いたい人、ほっとする人、といった良き人とこのレストランで会いたい!と思いました。

以上料金はすべて 別途サービス料10%。

取材協力:大阪聘珍樓

大阪聘珍樓
大阪府大阪市北区梅田1-8-16 ヒルトンプラザイースト7F
電話 06-6345-5022
営業時間及びラストオーダー
平日・土日祝 11:00~15:00(14:00 L.O.)/17:00~22:00(21:00 L.O.) 
不定休
■地下鉄四つ橋線「西梅田駅」2番・3番出口 徒歩2分
■JR「大阪駅」 徒歩5分
HP

スイーツコンシェルジュ・ライター・PRコーディネーター

英語教室オーナーであり、好きな英語と、甘いものを楽しむ毎日。3万以上のスイーツ情報紹介。特にプリンは1万個のプリンを知るプリンの女王と呼ばれています。

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