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食にかける熱い思いを全国で!世界的美食ガイド発刊記念授賞式に47都道府県より532店舗名店が集結

磯貝由起スイーツコンシェルジュ・ライター・PRコーディネーター

3月19日(火)に世界的美食ガイド「ゴ・エ・ミヨ」の日本版第8号となる『ゴ・エ・ミヨ 2024』が発刊されました。授賞式とガラパーティーが3月18日(月)パレスホテル東京 にて開催されご招待いただき取材させていただきました。主催者、受賞者の食への想いや、日本において食を通じて広めたいことを感じ入りました。

ゴ・エ・ミヨ2024

1972年にフランス・パリで誕生したレストランガイド『ゴ・エ・ミヨ』

1972年にフランス・パリで誕生したレストランガイド『ゴ・エ・ミヨ』。
現在世界15ヵ国にて刊行・展開。日本では2017年に初刊行され『ゴ・エ・ミヨ』の定める世界共通の基準のもと「予約から見送りまで」を評価。2024年版では、全国版2刊目として、47都道府県532軒の「今、行くべき店」を紹介しています。

授賞式では「今年のシェフ賞」をはじめ、さらなる活躍が期待されるシェフやソムリエ、パティシエ、生産者など、10の賞が14名に贈られました。

【今年のシェフ賞】 

関谷 健一朗氏(東京/ジョエル・ロブション/フランス料理)

最も斬新で完成度の高いインパクトのある料理を提供している才能ある料理人へ贈られる賞は恵比寿の「ジョエル・ロブション」総料理長関谷氏。「若い方にも、決して諦めずに、やりたいことを信じて続けていけば、いつか必ず報われる日が来るということを伝えていきたいです。」という言葉には感動しました。

【明日のグランシェフ賞】

川嶋 亨氏(石川/一本杉 川嶋/日本料理)

中村 英利氏(東京/明寂/日本料理)

確固たる基本技術の上に独自の料理世界を築く優れた才能として日本料理界を牽引することを期待される料理人へ贈られる賞。

大阪の「老松 喜多川」や「ながほり」でも料理長をしておられた川嶋氏は石川県からということで、授賞式に参加するかどうかも直前まで悩んだのだそう。受賞でなく参加をすることで震災後の復興への希望を感じました。また中村氏の「本当に、色々な思いがあります」という言葉に感無量の様子でした。

【トランスミッション賞】 

樋口 宏江氏(三重/ラ・メール/フランス料理)

培ってきた知識と技術を、時に国を超え、世代を超えてトランスミッションする(=伝える)ことに多大な貢献が認められた料理人に贈られます。
私が人生で初めてこのフレンチに行きたい!と憧れ志摩観光ホテルまでうかがった思い出があります。当時は前料理長でしたが、樋口シェフのお料理が大変気になっていたので、さらにうかがいたい思いが強くなりました。

【ベストパティシエ賞】 

ミケーレ・アッバテマルコ氏(東京/est/フランス料理)

デザートの独創性と個性を特に際立たせ、かつコース料理の締めくくりにふさわしいレストランデザートを提供しているパティシエに贈られます。スイーツコンシェルジュとしては一番注目していました。
フォーシーズンズホテル東京大手町シグネチャーダイニングestのペストリーシェフ ミケーレ・アッバテマルコ氏。日本の自然や生産者をリスペクトし、イタリア、フランス、日本での経験を経て培われた美的感覚を生かし、洗練と繊細さ、そしてモダンな美しさを備えたデザートの世界を展開しているとのこと。授賞式では毎日楽しく仕事をしておりましてという姿勢が素敵でした。

【期待の若手シェフ賞】

大野 尚斗氏(福岡/Syn/フランス料理)

熊切 大地氏(東京/波濤/寿司)

陣内 翼氏(東京/Jfree/フランス料理)

才能と情熱、技術とが今後の活躍を大いに期待させる新進気鋭の料理人への賞。

大野氏は、世界各国のレストランで研鑚し2023年、自身が旅してきた国や地域の料理から得たインスピレーションを基に福岡にお店を開きました。私は若い頃の世界の旅やその苦労って大事だと思うので若いシェフの世界観に目が離せないと思いました。

熊切氏は2020年に「波濤」を開店。鮨と日本料理の逸品を織り交ぜたコース料理は中でも「野菜の寿司」は鮨と和食を融合する一品とされています。

陣内氏は2023年1月に「Jfree」を開店。出身地である宮崎の素材を中心に魅力を伝え「フランス料理の足し算、掛け算のあとに引き算する料理」を目指し、和・洋に囚われない料理を提供されています。

【イノベーション賞】 

長谷川 大樹氏(神奈川/さかな人)

自身のキャリア、料理哲学、コンセプトなどにおいて挑戦することを選び、 新たな切り口で取り組む料理人・職人・生産者に贈られます。

長谷川氏は、大学を休学し、口永良部島で素潜りの名人に師事。卒業後(株)「さかな人」を興し、魚の目利き、仕立てを探求することで、多くの料理人から厚い信頼を集め長谷川氏の世界観は、多くの料理人にも影響を与えているとのこと。
お話させていただいた時も「こちら僕のお客様です」と楽しそうにシェフとの関係をお伝えくださいました。

その他、

【ベストソムリエ賞】 

井黒 卓氏(東京/ロオジエ/フランス料理)

【ベストサービス・ホスピタリティ賞】 

牧村 玉芳氏(東京/まき村/日本料理)

【トラディション賞】 

山根 一朗氏(島根/島根 美加登家/日本料理)

【テロワール賞】

佐藤 治樹氏(山形/出羽屋/日本料理)

長谷川 博紀氏(北海道/JETFARM)

賞の意味、授賞理由などからも『ゴ・エ・ミヨ』が単なるグルメ本、評価本ではなく、その国の食文化を掘り下げ、その土地の持つ地域性(テロワール)に注目することで食の「今」を伝えたいという想いを感じました。レストランやシェフだけでなく、食材の生産者などにも注目して総合的に評価する姿勢、特に、「新しい才能の発見」 に力を入れ、新進気鋭のシェフをいち早く見出してきたその先見性には意義を感じました。

【『ゴ・エ・ミヨ 2024』の特徴】

日本版第8号『ゴ・エ・ミヨ 2024』3月19日発売!ゴ・エ・ミヨの精神の根幹ともいえる「新しい才能の発見」や「その土地ごとの食文化 “テロワール”」を中心とし、全国版として、47都道府県、532軒の店舗をご紹介。10の賞、14名の受賞者インタビューも掲載しています。

【書 名】:『ゴ・エ・ミヨ 2024』

【発売日】:2024年3月19日

【定 価】:3,300円(税込)

授賞式の様子

授賞式後のパーティーではシャンパンにキャビアと美食がふるまわれました。

受賞者様や、シェフの皆様にも気さくにお話いただいたり、写真も撮影させていただきました。

会場のパレスホテルのショコラも美味でした。ダークは中にジャンドゥーヤが!
全国から約500人ほどのシェフや関係者が来場、たくさんのシェフとお会いできて、あっという間に時間がすぎていきました。
日本の美食を盛り上げてくれる素敵なお店、そして日々頑張っているシェフの作る料理と、その想いを求めて各地にうかがわせていただきたいと思います。

スイーツコンシェルジュ・ライター・PRコーディネーター

英語教室オーナーであり、好きな英語と、甘いものを楽しむ毎日。3万以上のスイーツ情報紹介。特にプリンは1万個のプリンを知るプリンの女王と呼ばれています。

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