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【神戸市】保存版 昭和6年建築・北野小学校校舎 「北野工房のまち」最後の日

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明治41年に開校し、昭和6年建築の校舎を使用していた神戸市立北野小学校。平成8年に廃校になったあとは校舎を活用して神戸ブランド商品を扱った体験型観光スポットとして平成10年にオープン。しかし運営会社が変更するに伴い2023年12月28日で「北野工房のまち」は閉館となりました。その閉館の日に北野小学校の校舎を見てきました。

昭和の息吹が残る北野小の校舎

校舎正門。
校舎正門。

校舎の正門には「北野工房のまち」の看板もありますが、「神戸市立北野小学校」の銘板はつけられたままです。

「北野工房のまち」では校舎をそのまま活用されていた。
「北野工房のまち」では校舎をそのまま活用されていた。

「北野工房のまち」では校舎はほぼそのままの形で活用されていました。校舎がそのまま残っているのは貴重。

「校長室」は資料室となっていた。
「校長室」は資料室となっていた。

「校長室」と書かれた部屋は北野小学校の資料室として公開されてました。学校の歴史パネルや歴代の卒業アルバムなどが展示。中央に置かれている机や黒板は実際に使われていた備品。

階段の踊り場。
階段の踊り場。

校舎の階段をあがると木造の階段がきしむ音がします。こんなところから建築年数が経った昭和の校舎らしさを感じられます。

「生田」の「生」の字がデザインされた階段の装飾部分。
「生田」の「生」の字がデザインされた階段の装飾部分。

階段には丸型の装飾がついています。これは当時学校があった場所が生田区であったことから「生」の字をデザイン化したものだとか。

最後の卒業生による黒板の文字。
最後の卒業生による黒板の文字。

平成8年の北野小学校最後の卒業生によって黒板に書かれた「北野小学校 ありがとう」の文字が残されていました。

校舎3階にある講堂。
校舎3階にある講堂。

校舎の3階には講堂があります。最後の日にはここも開放され自由に見学ができました。

講堂につけられていたシャンデリア。
講堂につけられていたシャンデリア。

当時は講堂中央につけられていたシャンデリア。阪神大震災の際に破損しましたが、修復していまは講堂外の入り口に備え付けられています。

「北野工房のまち」の後に入る管理会社は決まっていて、今年秋ごろにリニューアルオープンする予定。ただ、この校舎をどのように活用するかは検討し直すとのこと。できるだけこの校舎を現存したまま活用して欲しいものです。

旧北野小学校
神戸市中央区中山手通3丁目17番地1号

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神戸大好きの皆さん、こんにちは!Best Kobeは「大人の知的好奇心を満たす神戸の記事」をお届けするWebメディアです。 執筆者は著書も多数ある経験歴長いフォトライターです。また歴史的文化遺産の保存を推進する兵庫県ヘリテージマネージャーの肩書も。神戸港開港以来の深い歴史や多彩な文化からなるトピックをわかりやすく伝えるように心掛けています。 さらに、サブカルチャーやイベント、季節の出来事など神戸の街を歩いて見つけたニュースもお届けします。Best Kobeを通じて魅力的な神戸を楽しんでもらえたら嬉しいです。

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