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【神戸市中央区】可愛い少女像というだけではない!Sun Sisterは阪神淡路大震災のモニュメント

斎信夫(いつき)WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

神戸市中央区脇浜町の「HATなぎさ公園」の東端に立つ「Sun Sister」。これ、単に可愛いだけの像ではありません。世界中のすべての災害からの復興と再生を見守るという使命を持った、阪神淡路大震災から20年目に建てられたモニュメントなのです。

「HATなぎさ公園」は、神戸市中央区「HAT神戸」の海岸沿いにある公園で、海を眺めながら散策できるプロムナード、円形観客席があるマリンステージ、3on3バスケットボールコート、芝生広場があります。

この公園の一番東端、兵庫県立美術館の前で、海を見つめながら静かに佇んでいるのが、2015年に誕生した「Sun Sister(サン・シスター)」。

現代美術家 ヤノベケンジ氏の作品で、手にしている太陽は希望の象徴。

様々な苦難の日々を過ごしてきた人達の過去・現在・未来を見守り続ける存在となるようにといった、希望のメッセージが込められています。

そして、この「Sun Sister」が誕生する以前に、東日本大震災、及び福島第一原子力発電所事故からの復興と再生への願いを託した像が2011年に誕生していました。それが、福島市に設置された「Sun Child(サン・チャイルド)」。

この2つの作品が誕生した経緯については、Kenji Yanobe Supporters clubのサイトで詳しく説明されていますので、興味のある方はぜひお読みください。

「Sun Sister」が、単なる可愛い少女のモニュメントではなく、作者の阪神淡路大震災への想いが込められているということがお分かりいただけたでしょうか?

「HATなぎさ公園」のすぐ隣には、阪神淡路大震災の経験を語り継ぎ、その教訓を未来に生かすことを目的に設けられた防災学習施設「人と防災未来センター」もあります。

阪神淡路大震災27年目を機に、この2つのスポットを訪れ、「Sun Sister」の横に立って祈りを捧げてみてはいかがでしょう。

なお、こちらの公園には有料の駐車場もありますが、すぐ近くのブルメールHAT神戸の駐車場の利用が便利です。パンケーキの美味しいカフェ ニノーバルコーヒーや109シネマズ、関西スーパーもあります。公園散策の帰りにお買い物やお食事、映画を楽しむのもおすすめです。

なお、「Sun Sister」は、兵庫県立美術館の前にありますが、美術館の有料エリアではなく「HATなぎさ公園」にありますので、誰でも自由に見ることができます。

WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

兵庫県西宮市生まれの神戸育ち。テクニカルライターを経て、1998年より会社を設立しWEBクリエイター、フリーライターとして活動。数々の旅行関連サイトを企画・運営。LINEトラベルjp元編集者兼ライター。沖縄と北海道が大好きで6年半沖縄市に在住。海外は特に台湾が好きで渡航回数10回以上。「週刊日本の島(デアゴスティーニ)」専属ライター&フォトグラファーとして沖縄、兵庫、瀬戸内等の33の島の記事を執筆。こちらでは地元神戸市の魅力を、時には動画を交えてお伝えしていきます。X(旧Twitter)、Instagramでも、神戸の最新情報や記事でのこぼれ話、その他の旅行ネタなども発信。

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