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【神戸市兵庫区】パワーみなぎる「和田神社」神使いの蛇が圧巻!鳥居も見応えあり

斎信夫(いつき)WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

神戸市兵庫区の和田岬にある「和田神社」をご存知でしょうか? 生田神社や湊川神社ほど有名ではありませんが、とても由緒深い見どころたっぷりの神社なんです。場所は、神戸市営地下鉄海岸線 和田岬駅から徒歩約2分。

和田岬駅のホームにも写真が。

2番出口より北へ2分ほど歩くと、大きな赤い鳥居が出迎えてくれます。

こじんまりとした神社の割には、とても大きな鳥居で驚かされます。

「和田神社」が鎮座するのは、平清盛が平安時代の末期より中国(宋)と貿易を行っていた「大輪田泊(おおわだのとまり)」と呼ばれた兵庫の港、兵庫津。「和田神社」は、平清盛が勧請した兵庫津七弁天のひとつです。

主祭神は 天御中主大神(あめのみなかぬしおおかみ)、市杵嶋姫大神(いちきしまひめのおおかみ)、蛭子大神(ひるこおおかみ)。蛭子大神が淡路島から本土に渡るときに上陸したのが和田岬で、蛭子の森に祀られたのが始まりです。

鳥居をくぐり、車のお祓い処を過ぎると右側に見えてくるのが、京都の伏見稲荷大社を思わせるたくさんの鳥居。こちらは、伏見稲荷大社から勧請された高倉稲荷神社です。

美しいですね。

高倉稲荷神社の社です。商売される方から厚く信仰を集めています。

左手中央あたりには大きな松の木が。「和田神社」の使いとして信仰される白蛇がはじめて姿を現した御神木の影向松です。「影向の松(ようごのまつ)」として地元の人に親しまれています。ちなみに「影向」とは、神様が仮の姿で人の前に現れることを言います。

この神社で一番目を引くのはなんといっても蛇の存在。

高倉稲荷神社の社の隣には、巳塚があり、「和田神社」の神使として古来より崇敬されてきた白蛇をお祀りしています。

小さな白蛇の祈願巳に願い事を書いて納めると願いがかなうと言われています。

ものすごい数の白蛇が。
圧巻です!
絵馬にも蛇が描かれていますよ。

本殿の左手には「猿田彦社」があり、道開きの神さま猿田彦神と芸事を司る神様の天宇受賣神(あめのうずめのかみ)が祀られています。その左には「宮比神社」があります。

こちらが「市杵嶋姫大神(いちきしまひめのおおかみ)」。1173(承安3)年に、平清盛が兵庫津(大輪田泊)の築港に着手した際に工事がことのほか難渋し、この事業の無事完成と将来の繁栄を祈願して、安芸の宮島(厳島神社)より観請したとのこと。

最後になりましたが、こちらが本殿と拝殿。

なんとセンサーに手をかざすと鈴が鳴る仕掛けになっていました。進んでますね!

いかがでしたか?
小さな神社ですけど、見どころたっぷり。
境内は凛と張りつめた空気が流れ、蛇をはじめ、いろんなパワーとエネルギーが溢れているのを感じました。生田神社や湊川神社など、他の神社とはまた違うユニークな「和田神社」。

先日ご紹介した「兵庫津ミュージアム」のグランドオープンが11月24日に決まったようですし、併せて訪れてみるのもいいかもしれません。

基本情報

施設名:和田神社
住所:兵庫県神市兵庫区和宮通3-2-45
参拝時間:常時開放
アクセス:神戸市営地下鉄 海岸線 和田岬駅より北へ徒歩約2分、JR和田岬線 和田岬駅より徒歩約5分、神戸市営バス 和田岬バス停から徒歩約5分

和田神社 公式サイト

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WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

兵庫県西宮市生まれの神戸育ち。テクニカルライターを経て、1998年より会社を設立しWEBクリエイター、フリーライターとして活動。数々の旅行関連サイトを企画・運営。LINEトラベルjp元編集者兼ライター。沖縄と北海道が大好きで6年半沖縄市に在住。海外は特に台湾が好きで渡航回数10回以上。「週刊日本の島(デアゴスティーニ)」専属ライター&フォトグラファーとして沖縄、兵庫、瀬戸内等の33の島の記事を執筆。こちらでは地元神戸市の魅力を、時には動画を交えてお伝えしていきます。X(旧Twitter)、Instagramでも、神戸の最新情報や記事でのこぼれ話、その他の旅行ネタなども発信。

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