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【神戸市灘区】河津桜が今満開「灘浜緑地」ハーバーハイウェイをバックにしたダイナミックな光景も魅力

斎信夫(いつき)WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

菜の花と河津桜とのコラボが楽しめる「西郷川河口公園」を前回ご紹介しましたが、神戸には河津桜の名所がもう1箇所あります。それは灘区にある「灘浜緑地」。2023年3月12日現在満開です!ソメイヨシノはまだ少し先ですが、一足早く春を感じに行ってみてはいかがでしょう。

最寄りの駅は、阪神電車大石駅。徒歩約12分で到着しますが、西郷川河口公園からも徒歩約12分なので、河津桜の名所2箇所をはしごするのもおすすめです。西郷川河口公園からは、摩耶ランプ南交差点のファミリーマートとえびのやの間の道を真っ直ぐ進みます。

目の前に見えてくる高架道路は、ハーバーハイウェイ。「灘浜緑地」では、このハーバーハイウェイをバックにしたダイナミックなアングルの写真を撮ることができるのが魅力。

早咲きの河津桜は、ピンクの色が濃いのが特徴。ソメイヨシノなどと比べるとはっきりした色合いなので、より映える写真が撮れます。

ハーバーハイウェイを下から見上げることってなかなかないと思いますが、ここからだと存分に眺められます。螺旋階段も見えますね。緊急時やメンテンナス時に使うものなのでしょうか。

そして「灘浜緑地」のもう一つの魅力が、海。すぐそばに海があるので、海をアングルに入れた写真を撮ることもできます。

海や高架道路を背景にした神戸らしい桜風景を楽しめる「灘浜緑地」。是非桜が満開のうちにお出かけしてみてくださいね。

ちなみにここには、復元された防潮堤跡の石組と木製の燈台が設置されています。

案内板の説明によると、現在の灘区南部、新在家南町や大石南町一帯は、都賀川の河口附近を中心に古くから自然の良港として御影石の積み出しや水車で搾った菜種油の積み出しなどで賑わっていたそうです。江戸中期頃には、水車を使って酒米の精米が行われ酒造業が発達。灘の浜の港から樽詰された「灘の生一本」が江戸へ積み出されるようになり、天保元年には十七万七千余樽が積み出されたとのこと。

御影石で作られた防潮堤や行灯燈台は、昭和初期の都賀川の改修や神戸港東部拡張の為の埋立工事で消失しましたが、その後の蒸気供給工事で防潮堤がそのままの形で発見されたため、昔の姿を復元したとのこと。

都会的な風景のこの地ですが、こんな歴史があったのですね。

この説明文に出てくる水車は、「芸術に触れ灘の歴史を辿る秋のウォーキングラリー、白鶴酒造の施設を巡り甘酒と特典GET」の記事で紹介していますので、ご興味ある方は御覧ください。

WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

兵庫県西宮市生まれの神戸育ち。テクニカルライターを経て、1998年より会社を設立しWEBクリエイター、フリーライターとして活動。数々の旅行関連サイトを企画・運営。LINEトラベルjp元編集者兼ライター。沖縄と北海道が大好きで6年半沖縄市に在住。海外は特に台湾が好きで渡航回数10回以上。「週刊日本の島(デアゴスティーニ)」専属ライター&フォトグラファーとして沖縄、兵庫、瀬戸内等の33の島の記事を執筆。こちらでは地元神戸市の魅力を、時には動画を交えてお伝えしていきます。X(旧Twitter)、Instagramでも、神戸の最新情報や記事でのこぼれ話、その他の旅行ネタなども発信。

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