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【富山市】花水木通りの小さな文具店「綴ル」で出会える“書く”にまつわる物珍しい道具たちにトキメク♪

岩井なな取材・インタビューライター(富山市)

富山市中心街からほど近い場所にある「花水木通り」には、小さな個人店がいくつも立ち並びます。

今回は、その中のひとつ、文具店「綴ル(つづる)」をピックアップ。クルクルモチーフのオリジナルグッズや、店主の沼さんがセレクトした世界各地の文具、カスタムして手作りできるノートなど、心トキメク商品の数々をご紹介します。

文具店「綴ル」について

綴ルは、2021年春にオープンし、今年の5月で2周年を迎えました。「日々の暮らしを綴る道具店」として、何気ない日々の出来事や、瞬間の気持ちを綴る時間を提案しています。

お店の商品をセレクトしたり店頭に立ったりと、綴ルの運営すべてをおこなうのは、沼さんです。ここに店舗を構える前から、書くことが大好き。また、書くことに“自分の手間を加えること”も大好きだったとのこと。

綴ルでは、日本各地、世界各地の文具をセレクトし、販売しています。「この辺では手に入らないものを選ぶようにしている」とのこと。沼さん自身が試していいなと思ったもの、以前から日常的に使っていて人におすすめしたいと思えるものであることも、セレクトする際に大切にしているとお話ししてくださいました。

「綴ル」の店内の様子

店内に続く扉を開けると、所狭しと並んだ“書く”にまつわる道具たちに驚きます。とはいえ、文具という特性上ひとつひとつが小さくて、遠目で見ると主張が少ないため、近づいてじっくりと見てみたり手に取ってみたりしたくなる魅力的なラインナップです。

私が訪れた日はあいにくのお天気でしたが、大きな窓ガラスから自然光が入ってきて店内は明るく、穏やかな時間が流れていました。

壁や窓ガラス、什器の後ろ側にも、文具や道具が並んでいます。今日を振り返ったり誰かを想ったり、綴る時間を想像しながら商品を見ていくと、ワクワクした気持ちが増幅するように感じられました。

綴ルを訪れるのは、30代から50代の女性が中心です。しかし、20代の私でも背伸びして使ってみたいガラスペンや、輸入もののちょっといいペン、引き算のデザインが美しいレターセットなどがラインナップされています。

使い方がわからない文具や道具については、ぜひ沼さんに訪ねてみてください。優しく教えてくださいますよ。

店内の一角を使って、不定期でイラストや版画の企画展を開催しています。最新情報は、公式Instagramでお知らせされますので、気になる方は小まめにご確認くださいませ。

「綴ル」オリジナルグッズ

綴ルでは、メッセージカードやペンのインク、レターセットやマスキングテープなどのオリジナルグッズを企画、販売しています。

文字を綴る様子を連想させるような“クルクル”のモチーフがリズミカルにプリントされたオリジナルグッズは、セレクトのアイテムと一緒にさりげなく並んでいるので、ぜひ店頭でクルクルモチーフの文具や道具を探してみてください。

オリジナルグッズの中には、富山を感じられるものも。ペンのインクをオリジナルで複数種類展開しています。その中でも、こちらの4色セットは、朝日町で見られる絶景「春の四重奏」の景色をイメージして作られました。

日記をつけるときにカラーのインクで気分を変える、メッセージの内容に合わせてカラーを選ぶなどの楽しみ方ができます。綴ルオリジナルのインクは1個10mL入りと、一般的なインクと比べて容量が少ないため、インクペン初心者でも試しやすいのも嬉しいポイントです。

オリジナルのインクと一緒に選びたいのが、お手紙として送ることができるカレンダーです。カレンダーの上部にペンで色を塗ると、星座が浮かび上がるというもの。

大切な人のお誕生日に送ると「いつもあなたを想っています」「お誕生日月だね、楽しんでね!」という気持ちが伝わるはずです。

私がリアルバイしたのが、綴ルオリジナルの切手です。かわいいイラストや、流れるような美しいカリグラフィーで、封筒やハガキに貼るとほどよく存在感を放ちます。

2枚セットはパッケージングされているため、お手紙交換をしているお相手へのプレゼントとしても喜ばれそうです。

今後、カリグラフィーのワークショップも開催していきたいとのこと。カリグラフィーを書けると、日記や手帳添にえるちょっとした言葉でもオシャレになったり、文字から人の温かみが感じられたりして、日々の質が上がりそうです♪

沼さんがセレクトした文具や手作りできるノート

国内外の文具・道具の中から、緩やかに流行っているものや「おもしろい!」と衝撃を受けたものをご紹介させてください。

まずは、シーリングスタンプを手作りする道具です。シーリングスタンプは、熱で溶かしたロウの上から文字や絵柄の入ったスタンプを押すアイテムのこと。これをシールにして、封筒に貼るなどして使用します。中世ヨーロッパでは、手紙や封筒に封印をするために用いられていました。

色とりどりのロウをセレクトしている他に、オリジナルのスタンプもラインナップしています。優しくポジティブなメッセージを、シーリングスタンプに託してみてはいかがでしょうか。

こちらは、国内外の文具をセレクトしたコーナーです。パソコンやスマートフォンを使ってメッセージのやり取りをする人が多くなりましたが、あえてこだわったペンや紙を使って、お手紙やちょっとしたメッセージを書いてみるのはおすすめです。

試し書きもできるので、ぜひ手にとって、心トキメク文具を見つけてみてくださいね。

富山のデザイナーによる商品も取り扱っています。「古屋意匠店」は、綴ルと同じ花水木通りに事務所を構えます。イラストレーターの古屋さんがデザインした「野花のしおり」は、しおりとしてはもちろん、裏面にメッセージを書いて使うこともできるアイテムです。

好みの野花を選んで束ねて花束のようにして飾るなど、さまざまな楽しみ方ができます。

お店の端にあるのは何の機械だろう?と思っていたところ、ノートを手作りするための道具だと教えていただきました。表紙を選び、紙を挟んでハンドルを引くと、リングでノートを束ねることができます。ノート作り体験ができる文具店は、かなり珍しいです。

綴ルでは、書くにまつわる文具・道具を幅広く扱っているため、一度足を踏み入れれば、間違いなく好奇心を刺激する時間が待っています。お気に入りを見つけて買って帰れば、あなたの書く生活がより温かく豊かなものになるはずです。

まとめ

綴ルでは、カリグラフィーのウェルカムボードやロゴのデザインなども承っています。文字で伝えたい想いがある人は、ご相談してみるといいでしょう。

沼さんにお話をうかがうことで、用意する手間、書く手間、選ぶ手間を加えることのおもしろさや美しさを再発見することができました。日々を綴ることの素晴らしさを、綴ルのオリジナルグッズやセレクトされた文具・道具を通して、見つけてみてはいかがでしょうか。ぜひ訪れてみてくださいね。

【詳細】綴ル(つづる)
住所:930-0056富山県富山市南田町 1-4-3花水木ノ庭
電話:076-400-8797
営業時間:平日 12:00-18:00/土日祝 11:00-18:00
休日:月曜、火曜、不定休
可能な支払い方法:現金、各種クレジットカード・QRコード決済他
その他:駐車場あり( 花水木ノ庭敷地内お店の奥に1台分)、公式Instagram

この記事では、取材ライターの岩井ななが、休日に行きたくなる富山市内のショップ・スポット・イベントなどをご紹介しています。

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取材・インタビューライター(富山市)

富山県黒部市出身の取材ライター・インタビュアー。「ライティングで社会貢献」をミッションとし、地域の魅力を発信しています!Yahoo!ニュースエキスパートでは、休日に家族や友人と行きたくなる楽しいイベントやスポットを見つけて魅力をわかりやすく紹介していきます。どうぞ記事をお楽しみくださいませ。

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