富山市婦中町のファボーレ富山1階　食品コーナーの一角に入っている「藤岡園 ファボーレ店」。2000年のオープンから、20年以上にわたってファボーレを訪れる人々に、茶葉やお茶を使用したスイーツを提供してきました。

藤岡園の藤岡 誠一郎さんに、藤岡園 ファボーレ店の楽しみ方からお茶にかける熱い思い、今年リニューアルした射水市本社についてもうかがいました。

藤岡園 ファボーレ店のスイーツメニュー

藤岡園 ファボーレ店の前を通ろうとするとつい足を止めてしまう理由は、ラインナップ豊富なスイーツメニューが気になるから。ショッピングの後や仕事帰りで疲れているときに見つけると、お店に吸い込まれてしまいますよね。

ここで取り扱うのはただのソフトクリームやパフェ、ドリンクではなく、どれも藤岡園が選りすぐった自慢のお茶が使われています。

藤岡園 ファボーレ店限定メニューとして、「一茶葉」「三茶葉」「五茶葉」と、茶葉の濃さを三段階から選べるソフトクリームがあります。

1番人気の「三茶葉ミックス」ソフトをいただいてみました。

鮮やかなグリーンが美しく、口に含むと想像以上にしっかりと茶葉の香りと苦味が迫ってきます。バニラ部分と一緒に食べると苦味が弱まりまろやかさが増すので、お子様と一緒でも楽しめるスイーツだと感じました！

店内のイートインスペースで食べたり、車の中で食べたりと、ぜひご家族やご友人と冷たくて美味しいお茶を使ったスイーツで暑さ&疲れ対策をしてくださいね♪

大人だけで楽しむ際は、最も濃い味の「五茶葉」にチャレンジしてみるのもいいでしょう。

「抹茶ロールケーキ」「抹茶大福」など、手土産にできるスイーツも販売されています。コンパクトなお店構えながら、隅々までよく見てみると、たくさんのメニューがあることに驚きました。

「お茶の時間が、楽しい記憶と繋がるように」

藤岡園はお茶の専門店ながら、県内のショッピングモールに入っていることが多く、とにかく親しみやすい印象があります。どのような思いから積極的にショッピングモールに出店し、お茶のスイーツを販売しているのかが気になり、藤岡園の専務取締役　藤岡 誠一郎さんにお話をうかがいました。

富山にはかつてお茶の畑があったことから、地元で作られたお茶を飲んでいたという経験がある人もいるそう。気候の変化の影響や、戦争の影響で食料の増産が農家に課せられたため、その他の作物を育てるため茶葉の生産が制限され畑が少なくなったことなどから、現在は県外で作られたものが私たちが消費するお茶の大半を占めています。

しかし、「富山の人のDNAには必ず“お茶を楽しんだ記憶”がある」と語る藤岡さん。ご自身も、家族団らんの食卓でお茶を楽しんでいた子供時代の記憶が、今でも残っているそうです。

「お茶を楽しむ文化は、おじいちゃん・おばあちゃんになって突然身につくものではない」ともお話ししてくださいました。手間や不自由を味わう時間を重ねることで、自ずとお茶が生活・文化の一部になっていきます。

「藤岡園のお店でお茶のスイーツが美味しかったことを、何かのきっかけで思い出して、少しでも『お茶』に興味を持ってほしい」とのことでした。

まずは若い世代にお茶との接点を持ってもらうために、シーズナブルなお茶のドリンクやスイーツを発売する、店頭での試飲を実施するなどの取り組みを行なっています。

コロナ禍を経て、人々の健康や節約への関心が高まり、実際に生活の中でそれらについて考え行動する時間が増えたと感じている人も多いはず。ファボーレに立ち寄ったついでに季節を感じられるお茶について尋ねてみたり、自宅で自分の気分にピッタリ合うお茶の淹れ方を研究してみたりしてみるのはおすすめです。

射水市黒河本店がリニューアルオープン！

今年3月、射水市にある「藤岡園 黒河本店」がリニューアルオープンしました。「お茶を通じた体験や学びを、富山県に広げるお茶の情報発信地」として生まれ変わり、富山の人々を迎え入れます。

詳しくは、コチラをご覧くださいませ。

まとめ

お茶は自分の日々の暮らしを豊かにするだけではなく、お土産やお祝いの際にも出番がある文化的な飲み物。自宅で人をもてなす際にも、美味しいお茶を出せると素敵ですよね。

藤岡園 ファボーレ店の店頭で試飲させていただいた「富山棒茶」が感動的な美味しさで、大切な人と一緒に飲みたくなり購入しました。

茶葉がそのまま入っているタイプ、１杯分のティーバッグがいくつか入ったタイプ、1リットル用のティーバッグがいくつか入ったタイプまで用意されていて、お茶を楽しむことへのハードルがかなり低く感じられました。ティーバッグを冷たい水に2時間入れておくだけと、淹れ方も簡単。

日常に、藤岡園のお茶を嗜む時間を設けてみてはいかがでしょうか。暮らしのなかの1杯1杯があなたと大切な人たちとの、温かい記憶になっていくはずです。ぜひ藤岡園 ファボーレ店に立ち寄ってみてくださいね。

この記事では、取材・インタビューライターの岩井ななが、休日に行きたくなる富山市内のショップやイベントなどをご紹介しています。

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