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【富山市】地域ならではの風習「針せんぼ」知ってる!?富山では12/8 全国では2/8に行う伝統

岩井なな取材・インタビューライター(富山市)

富山駅前CiC1階のアンテナショップ「ととやま」では、富山県内の事業者が作る商品を幅広く取り扱っていて、お惣菜からスイーツまでなで富山のものならなんでも揃います。私もよく足を運び、知らなかった富山の美味しいものや知識に出会うことがあります。

今回は、12月8日に向けて食べられるお餅「針せんぼ」をご紹介します!

使えなくなった針を供養し裁縫の上達を願う「針供養」知ってる?

「針供養(はりくよう)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

針供養とは、錆びたり折れたりして使えなくなった針を供養すること。針仕事への慎みとして、使用できなくなった針をお餅やこんにゃくに刺して供養し、裁縫の上達を祈ります。

富山では針供養の際に贈られる歳暮(せいぼ)は餅であることが多いことから、このお餅を「針せいぼ」と呼んでいました。それがなまって「針せんぼ」になったのだとか。

針供養の行事は全国的に2月8日に行われることが多いようですが、富山での「針せいぼ(針供養)」は12月8日に行われます。

12月上旬には、富山の和菓子屋さんのいくつかに針せんぼのお餅が並んでいました。

池乃端屋の「針せんぼ」をいただきました

富山駅前CiCのアンテナショップ「ととやま」で見つけたのは、池乃端屋の「針せんぼ」です。大・中・小の3種類の大きさが用意されていましたが、今回は一般的な大福の大きさの「小」150円(税込)を購入してみました。

大は、ずっしり大きくて、家族数人で食べても満足がいきそうなほど。

お餅部分は優しいお色と味。餡子も比較的あっさりしていて滑らかで美味しかったです。

実際に針を刺したりはしませんが、全国に伝わる知る人ぞ知る風習を知ることで、より過去の人々の存在に思いを馳せながら、歴史の重みを感じていただくことができました。

まとめ

池乃端屋の「針せんぼ」を通して、針供養という風習と、富山での伝わり方を勉強することができました。針せんぼは、どこか懐かしさと安定感を感じる美味しさ。また来年もいただけるのを楽しみにしています!

【池乃端屋 製造場】
住所:939-8006富山県富山市山室2-242
電話:421-7908
【ととやま】
住所:930-0002富山県富山市新富町1-2-3
電話:076-444-7137
時間:10:00〜20:00
休日:CiCの休館に準ずる
可能な支払い方法:現金、各種クレジットカード・電子マネー・QRコード決済他
公式Instagram

この記事では、取材ライターの岩井ななが休日に行きたくなる富山市内のショップやイベントをご紹介しています。

取材・インタビューライター(富山市)

富山県黒部市出身の取材ライター・インタビュアー。「ライティングで社会貢献」をミッションとし、地域の魅力を発信しています!Yahoo!ニュースエキスパートでは、休日に家族や友人と行きたくなる楽しいイベントやスポットを見つけて魅力をわかりやすく紹介していきます。どうぞ記事をお楽しみくださいませ。

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