武蔵小杉の住宅街にたたずむ「おやつ研究所」で、丁寧につくられたしみじみ優しい味わいに癒されてみる

武蔵小杉の駅から徒歩十数分の住宅街に「おやつ研究所」はあります。便利とはいえない立地に加えて、オープンしているのは月10日にも満たないことがほとんど。それでも、地元で「好きな洋菓子店は？」とたずねると、多く名前があがる知る人ぞ知る名店です。

タルトやケーキや焼き菓子は、どれも派手な仕掛けや華美なデコレーションはされていないものの、丁寧につくられたことが伝わるしみじみ優しい味わい。

人気のベイクドレアチーズケーキはもちろん絶品ですが、６歳の娘の激推しは紅はるか（サツマイモ）のタルトです。甘すぎないお芋のクリームとバターが香るタルト生地が絶妙にマッチしています。

タルトとケーキ以外の焼き菓子で、ぜひ一度食べていただきたいのがスコーンです。素朴だけれど、つくり手が店名通りに研究を重ねて自分の「好き」を追求したのだろう深みを感じます。単なる素朴では終わらない味、こんなスコーンを手作りで家族に焼いてあげられたらいいなあ。

１つ１つのお菓子は子どものおやつにもピッタリの小さめサイズ、イートインでは２つ３つとオーダーして色々な味を堪能するお客さんも少なくありません。３種類のお菓子が盛り合わされた数量限定のおやつプレートもおすすめです。

イートインは12歳以上の利用で、１組２名まで。いつかすっかりお姉さんになった娘とカフェ利用することを心待ちにしつつ、今は好きなお菓子をテイクアウトして自宅でセルフおやつプレートを楽しみたいと思います。