Yahoo!ニュース

【京都市下京区】商店街でほっと一息してみませんか? 弁慶と牛若丸のオリジナルコーヒー販売! 

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 童謡では「京の五条の橋の上 大のおとこの弁慶は 長い薙刀ふりあげて 牛若めがけて切りかかる……」と源義経と弁慶の出会いが歌われていますね。しかし、今の五条大橋は豊臣秀吉が京の大改造で架け替えた橋なので、実際にはここではない筈です。ではどこか、今の松原通りがかつての五条大路であったため、松原橋ではないかとも言われています。しかしさらに有力な説が、松原通り西洞院にある五条天神社が出会いの場所で、橋は西洞院川にあったのではないかという説です。義経記や能楽橋弁慶からそれが覗えます。

五条大橋にモニュメントは作られていますが実際にはここではありません。
五条大橋にモニュメントは作られていますが実際にはここではありません。

 そんな義経と弁慶の出会いの地、松原通新町~大宮通の松原京極商店街は歴史も古く、多くの老舗商店が軒を連ねています。2021年の今は、イベントができない中でも、商店街の魅力を発信しようと、井上昌則商店街振興組合理事長を先頭に様々な取り組みをしています。

井上漬物店にあるビリケンさん?
井上漬物店にあるビリケンさん?

 取り組みの一環として、松原商店街オリジナルブレンドオーガニックコーヒー豆の販売が始まりました。明治五年創業で、百余年続く井上漬物店内にて販売しています。題して、弁慶ブレンドと牛若ブレンド。「弁慶は深煎りのコク、その中に甘さも感じます。牛若は浅煎りの香り、実は牛若の方が刺激的です。少しでも商店街の話題作りになれば」と井上理事長は言います。

井上漬物店
井上漬物店

 また、商店街内のカフェギャラリー「ときじく」にて、サイフォン抽出で楽しめます。「ときじく」さんは、商店街の人たちや情報が集まるオアシス的存在です。近隣で活躍する作家さんたちのギャラリーを兼ねていて、友禅雑貨、絵本、絵画などの展示があったりします。商店街の和牛専門店松原キムラ本店のひき肉を使ったトマトベースのカレーが人気です。

ときじく
ときじく

 作家さんを招いての体験学習や夜は、第一線で活躍する、JAZZピアニストの演奏に酔いしれたり、舞台俳優さんの朗読に心癒されたりと、時をわすれて楽しめるイベントを、きままに開催しているのだとか。

体験学習や夜は、第一線で活躍する、JAZZピアニストの演奏なども
体験学習や夜は、第一線で活躍する、JAZZピアニストの演奏なども

 コロナ禍の前は、商店街で弦楽器や太鼓のミニライブや商店街テーマソングのコンテストなども行われていました。現在はイベントもままならないため、力を入れ始めたのが、フェイスブックなどネットでの情報発信です。さらに商店街のYouTubeチャンネルを開局し、このほど会員店紹介動画が完成し、各店舗のユニークな紹介が一店舗ずつお披露目されています。

井上昌則理事長
井上昌則理事長

 井上昌則理事長は、「撮影など慣れていない人間ばかりで大変でしたが、なんとかできることで商店街を盛り上げようとみんなで頑張りました」と語ります。また、京都市内にある京極の名のつく五つの商店街の京極繋がりで、共同マップもこの度完成しました。

 ステイホームが多くなる昨今、地元の商店街でお買い物されてはどうでしょうか。きっと新しい発見がありますよ。

松原京極商店街 京都市下京区天神前町350 ホーム 2

カフェギャラリー「ときじく」 京都市下京区天神前町334  075-748-1506

井上漬物店 京都市下京区油小路通松原上る麓町657 075-351-1451

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

HOTSUUの最近の記事