【京都市中京区】地域を愛する思いは一つ。全国、世界各地と繋いだ幻想の竹あかり、京の新京極通り公園で。
「いやっ素敵やわあ」「むっちゃ綺麗やん」と、2021年7月22日(祝)の夜、4連休の初日で新京極商店街に繰り出した多くの人たちが口々にささやきます。新京極のろっくんプラザで点灯された竹あかりが、フランス、ブラジル、カンボジアなど世界6ヵ国を含む全国の70箇所を超える全国の地域とつながった瞬間でした。それぞれの地域で想いを込めた聖なるあかりが一斉に灯されたのです。
この取り組みは、世界最大の竹あかりの祭典、「地域を想い灯るあかりで地域を越えた繋がりをつくる、みんなの想火 プロジェクト」の京都会場として、京都実行委員会(大森勇志実行委員長)によって開催されたものです。SNSやYouTubeなどを通じて、各地から同時配信されました。
同実行委員会は、自分たちのまちは自分たちで灯す、竹あかりを通じて京都を笑顔であふれる街にしたいとの思いから、「竹あかりづくり」「放置竹林の整備」「竹炭の商品化」「堆肥」の循環などとともに、商店街に竹あかりを飾り、地域の人たちを元気にする活動などに取り組んできました。
前日には、実行委員会と会場を管理する新京極商店街振興組合のメンバーらが、竹工芸 竹垣職人で、京もの認定工芸士でもある真下彰宏さんや友禅和紙を製造する丸山染工の秋山和丈工場長らとともに、深夜までかかって、竹林の里の西京区や向日市の竹林で整備した後の放置竹林などを使って準備しました。
京都会場のメインの竹あかりは、京都らしいものをということで、京都市右京区栂尾(とがのお)にある古刹、世界遺産でもある高山寺の所有する鳥獣人物戯画となりました。寺院にも見分してもらい、お墨付きの作品となっています。
新京極のろっくんプラザの竹あかりは、7月27日の夜24時まで点灯されることになっています。竹あかりには、何とも言えないあたたかさがあります。竹あかりで京都の町が明るくなるといいですね。
「みんなの想火」では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて生まれた企画「みんなの想火リレー」も開催、全国48箇所のサムライ達とその仲間、約500名が、竹板ピース1枚1枚に、私たちはどんなメッセージを未来へ、世界へと伝えていきたいのか、想いを込めて制作した巨大な合作シンボルオブジェと制作の様子もYouTubeで公開されています。想いのこもった作品を、ぜひご覧ください。
新京極ろっくんプラザ 京都市中京区桜之町430−1 (新京極六角と寺町六角の間)