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【京都市下京区】500年余続くお寺の中にある一流ホテルの朝御膳がレべチ。朝食だけでも入れます。

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 いつもの日課、街中に変わった事が起きてないかとあちこち早朝パトロール。四条寺町を下がったところにある浄教寺さんに立ち寄りました。なんとお寺の境内には「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」があります。

平重盛創建の浄教寺
平重盛創建の浄教寺

 浄土宗の多聞山鐙籠堂浄教寺は、天正年間に豊臣秀吉の洛中寺院の地所整理により現在地に移転しました。500年以上続く由緒ある寺院です。承安年間(1171~75)に平重盛が東山小松谷の邸内に四十八間の御堂を建て、一間毎に四十八体の阿彌陀如来を安置、四十八燈の燈籠を掲げ、鐙籠堂と称したのが始まりとされています。

 「お寺の中のホテルの朝食ってどんなんなん?」ということで、ランニングウエアのまま入っちゃいました。

お寺の中のホテル 三井ガーデンホテル河原町浄教寺
お寺の中のホテル 三井ガーデンホテル河原町浄教寺

 朝食が宿泊者以外でも食べられるかフロントに伺うと、「はい、お気軽にどうぞ」と2Fに案内していただきました。「寺のホテル」にふさわしい、和の風情あふれるレストラン「僧伽小野 京都浄教寺」は、ミシュランガイドにも掲載された福岡の「僧伽小野 一秀庵」の2号店として、2020年の9月に県外初出店を果たしました。朝6時半から営業してはります。

レストランからはお寺の境内が
レストランからはお寺の境内が

 権田 昭義料理長は、「手間を惜しまず、自然の恵みを生かした料理を。京都という歴史ある街で楽しんでほしいので、一年の行事や四季折々の風物を細やかに愛でる、日本特有の情緒を朝食に込めておとどけします。定番から個性的なものまで種類豊富な野菜を使用していますので、朝の栄養補給にもぴったり。手作りの味をぜひご堪能ください」と話します。

「鰻と牛蒡の玉子とじ」をメインにした「青蓮」
「鰻と牛蒡の玉子とじ」をメインにした「青蓮」

 なんと2,000円(税込)で選べる朝食は3種類あります。一流ホテルの朝食にしてはリーズナブルやん。奇瑞(めでたいことの前兆)や往生(仏の浄土に生まれること)に現れる紫の雲 をイメージした「紫雲」。仏や菩薩の心身から発する光、智恵や慈悲を象徴する「光明 」。青蓮華の略で、神聖、高潔の象徴とされ仏典では睡蓮を意味する「青蓮 」。ほんまにどれも美味しそう。迷いに迷って、権田料理長の十八番という、たっぷりの笹がき牛蒡と一緒に卵でとじた「鰻と牛蒡の玉子とじ」をメインにした「青蓮」にしました。

全国選りすぐりの「お目覚めの煎茶」
全国選りすぐりの「お目覚めの煎茶」

 御膳の運ばれる前に、全国選りすぐりの「お目覚めの煎茶」が2種類出されます。朝のぼやっと感がすっきりします。八寸(胡麻豆腐、焼き魚、生麩田楽、出汁巻き、小松菜のお浸し、ご飯のお供3種)、香りと食感が楽しめる蕎麦の実入り茶碗蒸し、脂ののったサーモン西京焼き(かんぱちやさわらの若狭焼きなどが出されることも)、見た目も美しい。

シェフ手作りのこだわりデザートも絶品
シェフ手作りのこだわりデザートも絶品

 お米一粒一粒が立った美味いごはんに、蒸して余分な脂を落とした鰻と牛蒡の玉子とじがよく合って、どの料理も素材の旨み感満載。食欲が増します。ごはんは、京都の丹波産のお米を玄米で取り寄せ、店内で毎日精米して羽釜で炊いているそうです。もちろんお代わり自由です。「これほんまに2,000円で良いの」といったレべチな朝食でした。

僧伽小野 京都浄教寺 京都市下京区寺町通四条下る貞安前之町620番   050-5488-7507

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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