【京都市中京区】まるたけえびす……。未来に届け 商店街のテーマソング・京の通り名唄を子どもたちが熱唱
誓願寺は、古く飛鳥時代(667年)の創建で、清少納言や和泉式部、秀吉の側室・京極竜子が帰依したことにより女人往生の寺として、また落語の祖とされる安楽庵 策伝が法主を務めたことでも知られる由緒ある寺院。寺域は広大で、新京極商店街の敷地もかつてはその境内にあったとされます。その誓願寺境内に、2021年8月6日、子どもたちの美しい歌声が響き渡りました。
「まるたけえびすに おしおいけ、あねさんろっかく たこにしき …… ひっちょうこえれば はっくじょう じゅうじょうとうじで とどめさす」 みなさんご存じ、童謡の京の通り名唄、実はこの唄、新京極商店街のテーマソングでもあり、アーケード内には30分ごとに流されているのをご存じでしたか ?
新京極商店街振興組合と同新京極通150年記念事業実行委員会が商店街に流れるテーマソングを、せっかくなら時代を担う子どもたちに吹き替えしてもらおうとなり、親御さんのつながりで縁のあった、みやこ・キッズ・ハーモニーに依頼しました。同団の生徒たちと合わせて公募も行ったところ、27名の子どもたちが参加してくれました。
この日は、新京極商店街界隈を知る散策会や京の通り名の勉強会も行われました。会の冒頭、誓願寺の浜田一晴庶務課長があいさつの中で、「みなさんが大人になるまで歌が商店街に流れますね」と話すと、子どもたちも一斉ににこやかになり、テンションが上がった様子でした。
商店街の蕭 明彦副理事長、西澤 摩耶販売促進広報委員長が商店街内の各所で、その場所の昔の写真や着物と洋服の人たちが混在して行きかった懐かしい写真、通り図などを見せながら、新京極通や寺町、商店街の成り立ちなどを分かりやすく解説、高学年の子どもたちがメモを取る姿もありました。
誓願寺境内に戻って、みやこ・キッズ・ハーモ二ーの佐藤奈々子さんから、クイズなどを交えて、京の通り名の勉強会、積極的に質問する子どもたちもいて、みな真剣に参加していました。そしていよいよ録音本番、指揮者・伊東恵司先生の指導の下、レッスンの後、無事録音を終えました。
コロナ禍でもあったので、公募の子どもたちも含めて、一堂に会するのは初めてでしたが、各々の自主練習の成果を発揮して、見事なハーモニーを響かせていました。この録音は9月より新京極商店街アーケード放送で流されます。9月12日(予定)には、商店街内で発表会を兼ねた夕涼みコンサートが開催されます。
浄土宗西山深草派誓願寺
京都市中京区桜之町453
新京極商店街振興組合
京都市中京区新京極通蛸薬師下る東側町507 れんげビル3F TEL.075-223-2426