【京都市中京区】お芋さんの美味しい秋。大工さんが始めたこだわりの焼き芋と高知のアイスクリンが人気。
六角通柳馬場を東に入ったところにあるホテル、R&Run Kyoto Serviced Apartment & Suitesの駐車場の一角に建てられた小さな店舗、周りの景観にもマッチした杉板黒塗りの建物です。店の前には炭美壺焼芋と書かれた大きな信楽焼の壺が三基並んでいます。
2021年の7月21日にオープンした「芋ichi」の店舗は、大工で店主の中田圭一さんが自ら建てた物件です。中田さんは、8か月前、事情で専門職としての大工は辞めることになりました。しかし、持ち前の明るさと気概で、なぜか焼き芋について猛勉強を始めました。本人曰く、「夢のお告げがあったんですわあ」とか。
修行の後、どうせやるなら本格的にと具材にも徹底してこだわり、高価な炭火焼き芋専用の壺も購入して商売を始めました。中田さんによると、「鹿児島や宮崎などの火山灰混じりの土は、いい芋が育ちます。茨城県もその一つ。今は紅はるかの旭甘十郎を使っています。じっくり壺の中で焼き上げたお芋は中がしっとり、皮はパリッとしていて、中から蜜がジュワーと溢れ出るのが特徴です。」と言います。
季節によって、安納芋やシルクスイートなど厳選して販売されるそうです。冷蔵庫で2か月ほど寝かすと旨みが増すという冷やし密芋を食べてみました。名の通り「ほんまに芋から蜜が出てるし」と驚くと同時に、飴糸の重なり合ったような食感と自然な甘さに思わず「うんま~」となりました。
高知県に行かれた方は知っている人も多い、道端で転々と距離を置いて女性たちが振り売りしている名物のアイスクリン。実は朝と夕に販売場所に女性たちを大型トラックで次々と運ぶ姿も高知の風物詩。このアイスクリンも独自のつながりで仕入れています。こちらもシンプルで懐かしい味と好評です。蜜芋とセットでどうぞ。芋の値段は小350円(税込み)からと相場に比べてめっちゃお値打ち価格です、お気軽に寄ってみてください。
芋ichi 京都市中京区六角通柳馬場東入大黒町72-1京都六角Nビル1F