【京都市中京区】さすらいのYouTuber「旅系ノマド ゆり」さんと行くディープ京都(西木屋町編)
その女性と出会ったのは、コロナ禍で取材もある程度制限される中で、京に関わるYouTube動画を検索して楽しみながら、情報収集しているときでした。北海道の大地をママチャリでめぐってみたり、大阪のディープ街に女性一人で潜入してみたり、長崎で呑み歩きしていたかと思えば、沖縄でやんばるの限界集落で暮らしてみたりと、まあ自由奔放やなあと思いました。
「Adventure Note ゆり」さん(29歳)は、なぜか京都のアップも多いので、調べてみると住んでいるのは京都市内とあるではないですか。これはぜひ会ってみたいとダイレクトメール。偶然にも京都滞在中で、快く取材を承諾してくださいました。会ってみると、ほんとに屈託のない笑顔が素敵な快活な女性でした。
「実は旅と食と冒険が好きすぎて家をなくしちゃった自称ノマドワーカーゆりです」とめっちゃ明るく挨拶されました。「えっ」とびっくり。「お金が無かったのとホテルを転々とする方が色々と効率的なんです。今しかできない自由な生き方をしたい」と言います。京都で8年間暮らしていましたが、今は定住地が無いのだそう。憧れますよねえ、でも中々思い切るのは勇気がいる、と筆者は思います。
遊牧民のように、決まった場所に滞在せず、仕事場を転々とする人をノマドワーカーというんだそう。ゆりさんは、YouTuberとして全国各地を旅して、地域のお店やスポットをレポして配信しながら、デザインやインテリアコーディネート、動画制作などの仕事依頼を受けて生活しています。YouTube動画の総再生回数は2021年10月14日現在で639,927回です。
2021年の10月7日、西木屋町の大衆酒場街の人気店「きみや」への潜入レポに同行させていただきました。平日の早い時間だったこともあって何とか入れました。かつては15席ほどのカウンターがいつもぎゅうぎゅうだった同店ですが、今は、アクリル板越しに距離を保って営業をされています。大将は「いっぱいなんですとお客さんを断るのが辛いですわあ」と言います。
ゆりさんの2度目の訪問に、そんな気さくな人柄で知られる大将の「まるさん」も大歓迎、どちらかというとデレデレでした。早速、生ビールをぐいっと、「庶民的なお店、好きなんですよね」というゆりさんのおすすめを注文。
鶏レバーペーストとりんごコンポート400円、ハンバーグ450円+トッピング目玉焼き100円+チーズ100円。チヂミ400円、塩もみキャベツの豚バラまき400円、うそっ、これほんまに美味や、ほんでもってこの値段、という一品ばかり。「でしょ」とトマトチューハイを飲みながら、一品を口に運ぶゆりさんの満面の笑顔はほんとに幸せそうでした。
撮影そのものを楽しんでますね、との問いかけに、「ほんとに楽しいんですよ。お店紹介というより、そこでの出会いや雰囲気を感じたままに伝えたい」というゆりさんの動画は、ユニークでほんまに面白いです。西木屋町編をぜひご覧ください。次回は古川町商店街編になりますお楽しみに。
きみや 京都市中京区西木屋町通四条上る紙屋町369-1