【京都市上京区】個人飲食店12店が自慢の一品を披露 可憐なアフタヌーンティー企画を仕掛けたのは大学生
見た目も可憐に、美味しいものをちょっとずつが魅力的なアフタヌーンティー、いのししを使ったポルペッティーニ(イタリア風肉団子)やてまり寿司、鶏飯の巻きずしなど、今回の企画に賛同した京都市内の個人飲食店12店舗が提供する自慢の一品。イメージ写真を見てるだけでほんまに早く食べたくなります。2021年12月5日(日)と12日(日)に共同の取り組みとして開催される、「京都アフタヌーンティーコラボイベント」のメニューです。
当日は特別ゲストとして、okaffe kyotoの日本一のバリスタ岡田章宏氏が珈琲を、香港に本店を持つ香茶房の岡田敏成氏が紅茶を煎じます。さて、実は「SHOKU×SHOKU」主催のこのイベント、仕掛け人は立命館大学国際関係学部の学生なんです。
3回生の大原実希(22)さんは、福岡県出身で、海外に憧れ、中学3年生の時にマレーシアにホームステイに行った経験などから、国際関係学部に進学しました。コロナ禍で中国留学などの経験ができない状況にも置かれたと言います。そんな中で地域に目を向けるきっかけもできました。
今回のイベント会場となった「ばく食堂&手作りパンの購買部」(京都市上京区)でアルバイトをしてきた大原さんは、コロナ禍で苦境にあえぐ個人飲食店の現状を目の当たりにし、「孤軍奮闘ではなく、何とか各店舗を繋げて共同の力で乗り切れないか」と考え、提携店舗間での学生アルバイトのシフトの共有などの提案なども行ってきました。店主たちにも歓迎され、さらに交流会などを計画しましたが時間が合わない問題や会場費などの問題で断念しました。
「それならこちらから出かけて行って各店主さんがたが何を望んでいるかヒアリングして共有しよう」とばく食堂のつながりから伝手をたどって取材を始めます。資金もクラウドファンディングで調達し、店主間の交流雑誌の発行を作成しています。さらに今回は、趣旨に賛同した京都市内12店舗共同のイベントが実現しました。
出店者の一人、錦市場近くにあるトラットリア ラ パーチェ」(外部リンク)の店主、平岩 覚さんは、「若い人がやるんで応援したらなという気持ちです。うちは、出身の和歌山のいのしし肉でイタリア風肉団子を提供しますし、各店舗自慢の一品を持ち寄るのでいろんな味を楽しんでほしい」と言います。会場を提供した「ばく食堂&手作りパンの購買部」(外部リンク)(京都市上京区)の店主岡本一寿さん(42)は、「コロナ禍で孤独になりがちな個人飲食店の横のつながりがこういった取り組みを通じて広がればありがたい」と期待を寄せています。
大原さんは「身近に感じた社会的問題を、私にしかできないちょっとずらした視点から仮説を立て、それが解決できるようにして、みなさんの力になりたい。今回のイベントを足掛かりにさらに繋がりの輪を広げ、一過性ではなく、個人飲食店の人たちが今後永続的に実利を生むような仕組みをみんなで構築できれば」と学生らしい見識で語ってくださいました。申し込みは11月30日まで、キャンプファイヤーのサイト「SHOKU×SHOKU」(外部リンク)から。
会場は、「ばく食堂&手作りパンの購買部」 京都市上京区近衛町25 075ー354ー6848