【京都市上京区】商店街の傍らに突如こたつが出現! 学生らが企画して、地域住民らとコミュニケーション
商店街を歩いていた買い物客や商店の人たち、ランチに来た若いカップルなどが「いったいなんやろ、えっ、こたつ? 」と次々と様子をうかがう姿も見られます。上京区の出町桝形商店街の真ん中あたり、大きなサバのモニュメントを南の路地に入ってすぐの開放的なレンタルスペース「Deまち」に2021年12月1日、突如こたつが出現したからです。
実はこれ、同志社大学の学生らのグループが「こたつからはじまるコミュニティーCoたつcation」と題して行った「つながりを取り戻すコミュニティースペース」です。商店街の人や地域住民、近所に住む学生らがこたつを囲んではんなりと会話を楽しんでいました。
同企画を進めてきたグループリーダーの商学部2回生・松崎圭佑さんは、「コロナ禍で、出町桝形商店街でも滞在時間が短くなって、活気のあった商店街がイベントや井戸端会議も出来なくなり、地域のつながりが失われつつあるとの声を聴いたんです。じゃあ、コミュニティースペースを自分たちで作って、つながりの取戻しをそっと後押ししたいと始めたんです」と言います。
上京区にある出町桝形商店街は、鯖街道の終点として昔ながらの風情を残しながら、今はアート&カルチャーの店舗が増え、新しさも混在しています。「今日も元気だ!」の合言葉をもとに、個性的な店主さんらが、商店街に集まる様々な人を巻き込んで活性化にがんばっている商店街です。コロナ禍前は様々なイベントも行われていました。
会場には自由に入れる「こたつ」が4セット設置してあり、「白紙の絵本」が置かれています。絵本には、来訪者が1ページずつ書き足すことが出来るようになっていて、共同で一つの本を完成するようになっています。
商店街内のお店の縁戚にあたるという年配の男性は、「人と話す機会が少なくなっていたからついつい長居してしまった。楽しかった」と話していました。12月3日(金)にも同じスペースで12:00から16:00まで設置されます。みなさん、ほっこりしに行ってみられては。
会場 「Deまち」 京都市上京区一真町67