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【京都市中京区】一見さんお断り? 京都屈指のディープ酒場にさすらいのノマドワーカーゆりさんと潜入! 

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 京都市内には俗にディープ酒場と言われる3大スポットがあります。西院の折鶴会館、大宮の新宿会館、そして今回、さすらいのノマドワーカー「Adventure Note ゆり」さんと潜入した四条富小路上ルにある四富会館です。 2021年11月28日にそのYouTube動画が公開されています。

四富会館に潜入
四富会館に潜入

 ゆりさん(29歳)は、「ホテルを転々とする方が色々と効率的なんです。今しかできない自由な生き方をしたい」と旅と食と冒険が好きすぎて、8年間住んだ京都の家をなくしちゃったノマドワーカーです。全国を旅して自由奔放に街やお店の様子やそこで生きる人々を配信されています。

さすらいのユーチューバー
さすらいのユーチューバー

 四富会館は一見さんお断りの店が多いため、これまであまり会館内の様子は知らされてきたことがありませんでしたが、ゆりさんが以前のレポの最中に別のところで「楽 Raku」のままと知り合いになり仲良しに。さすがゆりさん。

「楽 Raku」でママと
「楽 Raku」でママと

 ゆりさんの紹介で今回は特別に取材をさせていただきました。まずは「沖縄バル79(なんくる)」へ。ゴーヤ、ソーキそば、フー、ミミガーなど、メニューはたくさんあるのですが、緊急事態宣言中は休業していたので、店主は、「できるやつとできひんのがある、どれくらい仕込んだらええかわからへんしなあ。まあ言うてみて」とまだなかなか大変そうでしたが、がんばってはります。お客さん含めてめっちゃのりのいい楽しいお店です。

沖縄バル79(なんくる)で
沖縄バル79(なんくる)で

 続いて、ゆりさんも一度行ってみたかったという会館一番奥の食事処「てしま」へ。今回初めて取材を許可してくださいました。店内に入ると、ちりめん山椒や南蛮漬け、鯖寿司といった美味しそうなあてがずらり。こちらもメニューはたくさん貼ってありますが、大将が「とりあえず一つずつ出してあげるしそれでええと思うで」とやはりおまかせがいいみたいです。

食事処「てしま」
食事処「てしま」

 会館で18年間店を切り盛りしてきた寿司職人の大将は、元々一流寿司割烹の店を預かっていましたが、運営元の会社が倒産、「会社を外れたらこのままでは自分の人生に価値がない、それだったら心に残る料理を作って人に幸せを与えたる場を作りたい。そう思って店を始めたんや。だからそんな高くしてない」と語ります。思わずゆりさんも「大将カッコいい」。

次々と出てくる料理はまさに割烹
次々と出てくる料理はまさに割烹

 京ブランドの紫頭巾(枝豆)、子持ちアユの甘露煮、カキの酒煎り、秋栗のしぶかわ煮など次々と出てくる料理はまさに割烹。「かっぽうかろっぽうか知らんけどな」と大将からつっこみが入ります。最後は自慢の小振りの握り寿司(これがまた美味い)を堪能しました。さんざん呑んで食べて2人合わせて4,500円って、え~嘘やろと思わず声を上げていました。

撮影しながらのお店めぐりもなかなか大変
撮影しながらのお店めぐりもなかなか大変

 日本酒と珍味のお店「泰山木」でからすみチーズやいなだの天日干しなどおいしい酒とあてを食べた後、最後は案内してくださったママさんのお店「楽 Raku」で一杯。筆者はべろべろ、ゆりさんは全然酔ってない。酒強いわあ! 最後は会館の店主たちも大集合して大盛り上がり、夜は更けていきました。

泰山水で酒と珍味を堪能
泰山水で酒と珍味を堪能

 楽しくて気のいい店主さんや常連さんばかり、みなさん、ぜひなんとか四富会館と繋がっている方とお知り合いになって行ってみてください。

 四富会館 京都市中京区富小路通四条上る西大文字町615

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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