【京都市上京区】伝統の織元が環境に優しい新時代の西陣織ブランドを始動! 絶滅危惧種のハチ柄の帯を発表
300年以上西陣の地で西陣織を作り続けている織元である「西陣・六文字屋 岡文織物株式会社」と西陣御召の工房として、様々な斬新な技法を用いて「着るためのきもの」を作り続ける「株式会社秦流舎」は、両社でコラボレーションした新しいきもののトータルブランド「KIEI -貴瑛-(きえい)」を始動し、第一弾の商品として、京都府で絶滅危惧種指定されている「ルリモンハナバチ」という色鮮やかなハチをテーマにした「なごや帯」を2021年12月9日に発表しました。
「KIEI -貴瑛-」は、「楽しくないと続かない」をモットーに掲げ、改めて「きもの“も”ある生活」を提案するサステナブルな新時代の西陣織ブランドです。2017年から西陣織帯地メーカーの岡文織物がフォーマルな袋帯のブランドとして「貴瑛」を展開していましたが、西陣御召メーカーの秦流舎とのコラボレーションが実現、きものと帯をはじめ、小物など、きもののトータルブランド「KIEI -貴瑛-」として生まれ変わりました。
岡文織物の岡本就介代表取締役社長は、「西陣織を代表する秦流舎と、岡文織物という作り手同士がコラボレーションをすることで、きものユーザーのニーズを直接汲み取り、反映させたものづくりを実現して、現代的なきもののトータルコーディネートを提案していく」と言います。
さらに「KIEI -貴瑛-」は、「西陣織の伝統と美を追究していくだけでなく、現代では必要不可欠な要素であるサステナビリティ(持続可能性)にも真剣に向き合い、主に土に帰る天然繊維(絹、綿、麻など)や、リサイクル素材など環境に配慮したエシカル材料を原料とする環境配慮の素材を活用し、製造工程や在庫などで無駄を出さないよう最大限努力をする」としています。
京都府の絶滅のおそれがある野生生物の現状をまとめたレッドデータブックには、「ルリモンハナバチ」という青い色鮮やかなハチが絶滅危惧種として登録されています。同社では、「高齢化などによる職人の減少など、西陣織という伝統技術も存続や継承が危惧されています。西陣織のサステナビリティという意味合いを込めて、ルリモンハナバチをテーマとしたなごや帯を発表した」と言います。
きものと宝飾社推計によると、きもの市場は、1980年の約1.8兆円をピークに、2020年にはその7分の1となる約2,780億円まで縮小しています。さらにコロナ禍で、相次いでパーティやイベントが中止になり、「ますますきものを着る機会が減ってしまったことでさらに市場縮小傾向が加速する懸念がある」と言います。
一方で、経産省製造産業局作成データによると、20代女性の約8割が「きものを着たい」との意向があり、着付け教室の生徒数は年々増加傾向にあるなど、若い世代を中心にきものブームが到来しているのだとか。
「KIEI -貴瑛-」では、「値段がわからなくて怖い」といったことがないように、全商品の価格を明示したうえで、オプション料金(仕立て代、ガード加工代など)を含めた価格表示をしし、メーカー直売ならではのリーズナブルな価格設定をしていくとのことです。きものに憧れるみなさん一度検討してみてはいかがですか?
京都西陣・六文字屋 岡文織物株式会社(代表取締役:岡本就介)京都市上京区姥が榎木町843番地 075ー411ー9800
株式会社秦流舎(代表取締役:野中順子)京都市上京区寺之内通千本東入ル2丁目新猪熊東町341番地 075ー432ー1448