【京都市】今年最後の嵐山花灯路や平安神宮の夜詣で、天神さんや二条城で光の幻想的世界を演出したのは誰?
2021年12月19日で最後となった京都市右京区の嵐山花灯路が開催されている奥嵯峨には、平日の12月15日夜にも、紅葉ピーク時と変わらないほどの人出が押し寄せました。筆者も久しぶりに満員の嵐電に乗り、前に進めないほど混雑する奥嵯峨の光景を目の当たりにしました。
奥嵯峨の入り口、かつて天皇の代替わりの際、伊勢神宮へ遣わされた斎宮が3年間禊(みそぎ)を行ったという野宮神社の前で、色とりどりの明るい提灯が有料で貸し出されていました。「そうかここでもNAKEDの演出がされているんや」と思わず。
光の輪でソーシャルディスタンスを保ちつつ、自身も光の演出に加わることができる参加型アート作品の「NAKEDディスタンス提灯」は夏の二条城(中京区)で開催された「二条城×ネイキッド 二条城夏祭り2021」でも活躍していました。今回は落柿舎の前に設置された台に置くと、一瞬にして光のアートが広がる演出も。
ブルーや白色のライトに照らされた竹林の小径に魅せられた後、奥へ進むと世界中にネットワークでリアルタイムに平和の花としてタンポポのアートオブジェを咲かせ合う参加型アートプロジェクト「DANDELION」(ダンデライオン)の演出がされていました。
QRコードを読み取ってアプリをインストールし、「DANDELION」にかざすと平和への願いを乗せた自分の名前入りのデジタルのタンポポの綿毛が日本中や国境を越えて、一瞬にして植樹先に届けられ、花を咲かせます。
「うわ、やばっ、自分の名前飛んでるやん」と叫んでいたのは、神戸から来たというアキさん、リリカさん、みきさんのいずれも20歳の三人娘。「花灯路が最後だと思ってかけつけた」と言います。「DANDELION」は、10月の上賀茂神社(京都市北区)を皮切りに、北野天満宮(上京区)などでも行われてきました。
また、2021年12月15日(水)~12月30日(木)の期間、平安遷都1100年を期に市民の総社として創建された京都を代表する神社の平安神宮にて、ニュースタイルの夜間参拝として「NAKEDヨルモウデ 平安神宮」が開催されています。コロナ禍においても安心安全に参拝でき、昼の参拝とは違った、夜ならではの神社参拝を創り出しています。
これらの光の演出はいずれも、感染症対策アートとして、空間演出の匠・NAKED,INC.がプロデュースしたもの。デジタルアートの世界も日に日に進化していることに驚きです。アーティスト 村松亮太郎代表は、「こういう時代だからこそ、国や人種、思想に関わらず、皆がアートを通して繋がり、世界中に花を咲かせることができればと願っています。」と参加を呼び掛けています。
18日、19日は2021年最大の冷え込みになるようですので、感染症対策に合わせて、暖かくしてお出かけくださいね!
NAKED,INC. (外部リンク)