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【京都市上京区】団地の下の商店街にオープンしたカフェは大人基地? 子ども基地? 夜は立ち呑みBAR!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 いつものように自転車をほとんど漕がずに堀川通今出川から堀川通りの西側を快適に下って行くと、堀川団地群の下に堀川商店街のアーケードが見えてきました。出水通との角にできた、白を基調とし、ガラス張りのスタイリッシュな外観の店舗が目を引きます。2021年12月14日にオープンしたcafe HOPEです。

ガラス張りのスタイリッシュな外観
ガラス張りのスタイリッシュな外観

 このカフェ、火曜日はお昼ご飯とコーヒーやスイーツを提供するお店として午前から夕方にかけてゆったりコミュニティーの場ともなりますが、平日は今のところ「シェフのお昼ご飯」としてランチタイムのみ営業。日は出店者を募集中ということで、ゆるやかにスタートしました。

日は出店者を募集中
日は出店者を募集中

 堀川商店街は昭和20年代に、全国初の「店舗付き集合住宅」として誕生し、その後、時の変遷を経て、「アートと交流」をテーマに再生された堀川団地の1F部分にあります。現在は昭和レトロな商いと近年オープンしたお洒落だったり、ユニークだったりする飲食店とが混在する小さな商店街になっています。

堀川商店街
堀川商店街

 実はこのカフェ、2021年2月に開設された二条城の北側の「こども基地HOPE」(外部リンク)の管理人で「子どものよりよい育ちを支える会」(外部リンク)代表の西村奈美さんが、念願かなって堀川商店街で始めたカフェです。西村さんは、元小学校教諭で、学校に行けなかったり、放課後に居場所がない子どもたちに場所を提供するなど支援活動を行ってきました。

「子どものよりよい育ちを支える会」代表の西村奈美さん
「子どものよりよい育ちを支える会」代表の西村奈美さん

 店名のHOPEは、西村さんが感銘を受けた、下町ロケットのモデルとも言われる植松努さんが講演で話す「思うは招く(Hope invites)」から付けられています。「ひとたび学校の外に置かれると守られていない子どもたち、不登校なんかじゃない、ライフスタイルが違うだけでみんな同じ子どもやん。自分で切り開いていくしかないんだけど、その背中を押して上げられたら」と活動を続けてきました。

子ども向けの絵本なども置いてある。
子ども向けの絵本なども置いてある。

 今度は大人も基地にできるようなカフェをオープンした西村さんは、「ここは、みんなでつくる みんなのカフェ、とりあえずいろんな使い方ができるようにカフェとしてオープンしましたが、こどもからおとなまで、やりたいこと、できること、得意なことを持ち寄って運営します」とのこと。Wi-fi、プロジェクター、キッチンもあり、貸しスペースとしても使えます。

立ち呑みBAR「立ち縁り」として近日オープン
立ち呑みBAR「立ち縁り」として近日オープン

 夜は現役女子大生の切り盛りする立ち呑みBAR「立ち縁り」として近日オープンします。堀川通り沿いの商店街の中なのですぐに分かります。一度立ち寄ってみてください。

 cafe HOPE  京都市上京区堀川出水南西角堀川商店街内  090ー9610₋1238(西村)

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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