【京都市右京区】こんなにも美しい世界があったんだ! 禅寺の名庭に自然が織り成す絶景アート 京の雪景色
朝いちばんの開門を待って、京都市右京区の妙心寺を訪れました。法堂や本堂をはじめ、東林院や各塔頭の山門や庭などが、鮮やかに真っ白になりました。めったに見られない幻想の世界の中をゆったりと風情を感じながら歩きました。
2021年一番の冷え込みとなった12月27日、京都市内各所が雪化粧に包まれましたね。京の寺社仏閣は雪景色がほんとによく似合います。普段から手入れの行き届いている禅寺の名庭であればなおさらです。
特に紅葉の時期や普段から美しい名庭として知られる塔頭の退蔵院の庭、余香苑の雪景色はまさに絶景でした。
余香苑は、造園家の中根金作によって設計された池泉回遊式庭園です。昭和の名庭と呼ばれ、庭園の瓢箪池を中心に四季折々の花々が咲き誇り華やぎを見せます。さらに室町期の画聖・狩野元信が作庭した枯山水庭園「元信の庭」にも降雪がすばらしいアートを描いていました。白砂と石組で表現する禅の世界を、絵師が造った庭として知られます。
退蔵院にある国宝「瓢鮎図」は、禅の公案(修行のための問題)として描かれたもの(方丈に掲げられているのは模写)。「小さな瓢箪で大きななまずをどう捕らえるか」という禅問答です。一見不可能な問いにあなたならどのような答えを引き出しますか?
上京区の北野天満宮でも素敵な自然の織り成すアートが見られました。コロナ禍で我慢してきた人々へのご褒美かもしれませんね!
妙心寺塔頭退蔵院 京都市右京区花園妙心寺町35 075-463-2855
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