【京都市上京区】2022 京の冬の旅 非公開文化財特別公開は西陣エリアが面白い 茶人ゆかりの寺や鳴虎
京都市と公益社団法人京都市観光協会(DMO KYOTO)が主催する第56回 京の冬の旅「非公開文化財特別公開」が2022 年1月8日(土)~3月 18 日(金)にかけて始まっています。その内、西陣エリアでは興聖寺や報恩寺で普段は見ることができない貴重な文化財の公開が行われています。
堀川通鞍馬口の興聖寺は、臨済宗興聖寺派の本山で、茶道織部流の祖でもある武将・古田織部との関わりから「織部寺」とも呼ばれています。江戸時代に建てられた本堂(仏殿)には天井に「雲龍図」が描かれ、本尊・釈迦如来像や武将・藤堂高虎の寄進と伝わる達磨像が安置されています。
青が印象的な杏橋 幹彦「青波の襖」(海中写真)が奉納された方丈や、茶室「雲了庵」、地面を深く大きく掘り下げ螺旋状の石段を降りた先に手水鉢を据えた「降り蹲踞(つくばい)」もみどころです。
小川通寺之内下ルにある報恩寺では、「鳴虎」の通称で知られる寺院です。鎌倉時代の伝快慶作の本尊・阿弥陀三尊像や、「撞かずの鐘」と呼ばれ悲話を伝える平安時代後期の梵鐘(重文)など貴重な寺宝があります。
「鳴虎図」は、秀吉がこの絵を気に入って聚楽第に掛けさせたのですが、「絵の中の虎が夜ごと泣き叫ぶので眠ることができないため寺に返納した」と伝承されています。
「京の冬の旅」非公開文化財特別公開の14ヶ所の中から3ヶ所を拝観してスタンプを集めると、指定の場所で“ちょっと一服”(お茶とお菓子など)の特典が受けられるスタンプラリーも実施しています。その内、上京区の俵屋吉富・京菓子資料館では、銘菓雲龍とお抹茶のセットが特典となります。(水、木は定休日)
また、ラリーとは別に同資料館では、1月15日(土)、16日(日)の二日間、寅年に因んで上用饅頭に寅の焼き印を施した「虎の巻」(有料)が提供されます。
また期間中、同店自慢の和菓子4つから選択できる抹茶セット(有料)も提供されます。歴史ロマンにふれた後は、はんなりとお茶で一服いかがですか!
※コロナウイルス感染拡大の状況、社会情勢等により「第56回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」が中止または内容変更となる場合がございます。
京菓子司 俵屋吉富 (外部リンク) 京都市上京区烏丸通上立売上ル(俵屋吉富 烏丸店北隣)075-432-3101