【京都市西京区】竹あかりを作り京の街を元気にしたいと大学生や社会人が放置竹林で竹切り体験をしました!
「ぶい~んバサッ」と根元を切った竹を足で押し倒すと飛ぶように力強くしなります。「周りに気を付けて慎重に」と声かけが。一同がすさまじいほどの竹の力に驚かされました。計測すると17メートルにもなります。放置するとどんどん大きくなるんだそう。定期的な伐採が必要です。
「みんなの想火 京都」が主催して、秋に計画している「竹あかりイベント」に向けて、2022年1月16日(日)、「第5回みんなで作ろう竹あかりワークショップ 放置竹林で竹切り体験をしよう!」が西京区の洛西竹林公園近くの放置竹林で開かれました。
同会は、放置竹林を整備してその竹で竹あかりを作り、使用後は竹炭にして再利用したのち土に還す。この循環によって放置竹林問題の解決を図り、同時に竹あかりで京都のまちを元気にしていくために活動されています。2021年は「竹あかりづくり」「放置竹林の整備」「竹炭の商品化」「堆肥」の循環などとともに、商店街に竹あかりを飾る活動などに取り組んできました。
大森勇志代表は、「第5回目となる今回のワークショップは、市嶋航さんを講師に招いて定期的に掃除に入っている放置竹林の清掃をしながら、きれいな竹林にするために、整備の仕方を大人だけで専門的に学びます。がんばりましょう」と挨拶しました。
「放置竹林」という地域の課題を知り、まずは「竹に触れる、竹を知る、竹を楽しもう」と、2013年1月からスタートした竹林整備Project「のこのこファームProject」の市嶋航代表は、「竹の子を作る竹林、竹の小径など鑑賞する竹林、竹あかりなどモノづくりをするための竹林といろんな顔がありますね。自分の好きな竹林を楽しく見つけていってください」と語り、京もの認定工芸士でもある長岡銘竹株式会社の真下彰宏さんとともに、参加した大学生らに竹の伐採などについて、丁寧にアドバイスをしていました。
初めて参加したという同志社大学政策学部3回生の大谷くるみさん(21)は、「普段直接竹に触れる機会もないので貴重な体験です。コロナで学校のキャンパスにすら週1でしか通えない状況でしたし、素直に楽しい」と満面の笑み。同大学の同級生で北海道出身の高見有希さん(21)も、「北海道では見たことない、京都ならではの体験ができて嬉しい。でも体力いりますね。竹の力にびっくりした」と言います。
舞鶴から駆け付けた公務員の辻井貴之さん(29)は、「京都北部も放置竹林多いんですよ。祖父母の竹林も整備したいと思って参加したんです。市嶋さん始めみなさんのおかげで、いろんな専門知識が実際に体験できてほんとに有意義でした」と語ってくれました。
最後にみんなで綺麗になった勇壮な竹林を眺めながら満足感に浸っていると、真下さんから「地下茎が繋がっていてすぐに新しい竹が顔を出すので半年でまた元通りになりますよ」と聞いて、一同一斉に「え~」と絶句。確かに「破竹の勢い」といいますもんね。次回3月の再会を誓い合って散会しました。筆者も参加してほんとに楽しかったし、ためになりました。定期的に開催されますのでぜひ参加してみてください。
「みんなの想火 京都」 kyoto.takeakari@gmail.com