【京都市中京区】付き合ってもない26の男女でレンタル秘密基地作りました。遊び心で京都を元気にしたい
「付き合ってもない26歳の男女2人っきりで秘密基地レンタルスペースを起業しちゃった『うたかた』です。互いに彼氏彼女がいるわけですが、そうは言っても若い男女が2人で長い時間過ごしていれば、やっぱり……って皆さん思うみたい。でもびっくりするくらい何も感じないんですよね。そのことにドキッとしてますよね。」
今話題のインスタグラムのリールでの一節です。「休日は二人で会わないよ。遊ぶみたいに仕事する。それぞれ別のパートナーと楽しい時間を過ごしてます。」との短いリールは、なんと72.7万回の再生をはじき出しました。面白そうだなと思って2022年1月20日、京都三条会商店街の天ぷら大橋屋さんの角を御池通の方へ上がって行った路地にある「秘密基地レンタルスペースうたかた」へ訪問しました。
元はコロナ禍で廃業を余儀なくされたゲストハウスだったという空き家を借り受けて、レンタルスペースにしたのは2021年11月のこと。うたかたの代表を務める尾崎優作さん(26)と副代表の赤峯 花さん(26)の二人で始めました。元は職場の同僚だったと言います。「おそらく、こんなに管理人が表に出てくるレンタルスペースは無いと思います。」と尾崎さん。それには明確な理由がありました。
「うたかた」を始めようと思ったきっかけを、この基地のある地元で生まれた尾崎さんは、「財政はあと5年で破綻する言うし、若者は京から出て行って、空き家は増える。空き家は外資に買われてくご時世で、民泊も元気無くて…。自分たちが生まれ育った京都市が年々見えない形で壊れてきていますよね。でも出ていくことは簡単だけど、もうちょっと足掻きたいそう思った。」んだとか。
京の桂で生まれた赤峯さんは、「誰が貸してくれるか分かる方が良くないですか? 借りる時に安心できますよね。子どもに接する仕事をしてきたから、この子たちの10年後に、好きなことやっていいよっていう場所、コロナ禍で希薄になった人と人との繋がりを大切にする場所を作りたかったんです。私たちが空き家を借り受けて、みんなのやりたい想いを応援して、遊び心で京都を元気にしたい。」と話します。
うたかた(水面の泡)の名は、鴨長明の方丈記に出てくる「よどみに浮かぶうたかたは……」から来ています。1Fと2Fにそれぞれ6畳の部屋、大鏡のある脱衣所もスペースに使えます。現在はネイリストやベビーサイン、占い、1対1対ヨガなどが行われています。借主の事業の告知やSNS発信での相談や手伝いなどもしているという二人は、インスタ発信の勉強会や交流会なども開催してきました。
商店街を始め地元にもどんどん出ていきたいという二人は、「起業や副業が簡単にできる時代。でも、それを表現する場所が少ない。アットホームな雰囲気と遊び心満載の空間が、みなさんの手助けになるようにしたい。ジャンルや用途は問いません。教室やセミナー、個展、女子会、会議まで幅広く使っていただけます。お気軽にお問い合わせください」と呼び掛けています。
それにしても楽しい音楽を載せた「うたかた」のインスタリール(外部リンク)はほんまに面白いですよ。ぜひ1度ご覧あれ!
「秘密基地レンタルスペースうたかた」(外部リンク)京都市中京区西ノ京池ノ内町18-12 rental.utakata@gmail.com