【京都市下京区】西田敏行さん演じる大河ドラマでも話題の後白河法皇院政御所跡の三十三間堂で池坊が献華!
三十三間堂の名前にちなみ、蓮華王院三十三間堂で三の重なる三月三日の桃の節句に行われる「春桃会-ももの法会」では、毎年、華道家元池坊が献華式と奉賛いけばな池坊展を開催しています。
2021年は緊急事態宣言のため日をずらして3月25日に開催されましたが、2022年は例年通り3月3日に執り行われました。
妙法院門跡門主の杉谷義純大僧正が導師となり、唄、鏡、散華、諸天讃、着座讃を同門跡の執事長や僧侶らが務め、法要が執り行われる中、本堂の国宝・千手観音坐像の前で池坊中央研修学院の島津範好講師が献華をおこないました。
折しも今年は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも俳優の西田敏行さんが熱演しているのが後白河法皇です。平安後期、第77代天皇として即位した後白河天皇は、わずか3年で二条天皇に位を譲って以後、上皇として、約30年にもわたって「院政」を行いました。後白河上皇は、当時、権勢を誇った平清盛に命じて、法住寺殿(ほうじゅうじどの)と呼ばれる院御所を創建させました。その院御所の中心に創建されたのが三十三間堂でした。
その後、焼失、再建、修復を細々と繰り返された三十三間堂ですが、桃山時代には、天下人となった豊臣秀吉が、奈良の大仏よりも大きな大仏と大仏殿方広寺を三十三間堂の北隣に造営し、堂や後白河上皇の御陵をもその境内に取り込んで土塀を築いたことから、再び歴史の舞台へと引きずり出されることとなります。秀吉没後は、天台宗妙法院の管理下に置かれています。
現在、周辺には、妙法院、智積院、養源院、法住寺、豊国神社、方広寺、大仏殿跡緑地公園、耳塚、正面通りと貴重な文化遺産や当時の歴史を物語る曰くのある寺社などがあり、一大観光スポットとなっています。
蓮華王院三十三間堂 京都市東山区三十三間堂廻り町657