【京都市右京区】ももクロやしょこたんから松平健さんまで訪れた芸能の社で2022梅と桜の饗宴はあるか?
右京区の三条通太秦地域を少し西に行くと車折神社が鎮座しています。祭神の清原頼業公は平安時代後期の儒学者で、天武天皇の皇子である舎人親王の子孫にあたり、一族の中には清少納言らの名も見られます。その頼業公の廟が「宝寿院」で、多くの桜が植えられ、建立当初より「桜の宮」と呼ばれていました。
後嵯峨天皇が嵐山の大堰川に遊幸の際、この社前において牛車の轅(ながえ)が折れたので、「車折大明神」の神号が下賜され、「正一位」を贈呈されました。これ以後、「車折神社」と呼ばれています。
本殿前の鳥居の前にしだれ梅があり、2022年3月12日に訪れると見ごろを迎えていました。実は、この社の梅は遅咲きで、反対に境内の桜は早咲きが多く、特に石鳥居の前では、年によっては梅と桜が重なり合って愛でることができます。さて今年はどうでしょうか?
摂社の芸能神社が有名です。昭和32年に他の末社より祭神として天宇受売命を分祀し創建されて以来、数えきれないほどの芸能人が訪れています。
天宇受売命(あまのうづめのみこと)は、「神代の昔、天照大御神が天の岩戸に隠れてしまい、世界が暗闇になった時、天宇受売命が岩戸の前で妖艶な演舞を披露したところ、天照大御神が岩戸より出て、世界は再び光を取り戻した。」という伝承から芸能の元祖とされています。
車折神社(外部リンク) 京都市右京区嵯峨朝日町23 075-861-0039