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【京都市上京区】春到来 京都屈指のパワースポットの早咲き桜が一気に開花! 京都の日中気温が急上昇で。

伊波多玄以(HOTSUU)地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 上京区の堀川今出川下るにある晴明神社から堀川の少し下流にある「一条戻橋」の早咲きの桜・河津桜が紫紅の花弁の色鮮やかに見頃です。

「一条戻橋」の早咲きの桜・河津桜
「一条戻橋」の早咲きの桜・河津桜

 京都地方気象台によると、2022年3月15日の京都市内の気温は20度、今後も週末に若干の寒の戻りがあるものの、穏やかな気候が続くようです。いよいよ本格的春到来ですね。そんな春の陽気に誘われて、つい数日前までつぼみだった桜が一気に開花となりました。

数日前までつぼみだった桜が一気に開花
数日前までつぼみだった桜が一気に開花

 794年の平安京造営の時に一条大路堀川に架橋されたという、一条戻橋は、平安時代の貴族官僚で陰陽師としても有名な、かの安倍晴明が式神(荒ぶる神、妖怪変化)を使役していたところともいわれ、渡辺綱や三善清行などの、いくつかの神秘的な伝説から、京都屈指のパワースポットとして知られています。近くには、観光客に大人気の晴明神社もあります。

安倍晴明
安倍晴明

 ちなみにこの戻橋は戻ってきてはいけないということで、花嫁さんは通ってはいけないんだとか。婚姻の送迎タクシーの運転手の方もこの橋は通りません。また、戦時中、学徒出陣で戦地に赴く京都帝国大学の学生らを始め、出征兵士たちが表では「お国のために花と散る」といいながら、実は「生きて戻ってこれるように」と密かにこの橋を渡ったことでも知られます。

現在は舗装され道路となった一条戻橋
現在は舗装され道路となった一条戻橋

 現在は舗装され道路となった一条戻橋ですが、晴明神社の鳥居の前では、かつて実際に戻橋で使われていた欄干の親柱を使用した昔の「一條戻橋」を見ることが出来ます。その横には安倍晴明が飼っていたとされる式神の石像が飾られています。

昔の「一條戻橋」
昔の「一條戻橋」

 そんな歴史ロマンに思いを馳せながら、春の訪れを告げる早咲き桜を愛でに出てみてはいかがですか!

 一条戻橋 京都市上京区主計町 一条通り

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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