京福電気鉄道株式会社は、現在運行中の「あらん＆ぺこちゃん」のラッピング車両の運行を2022年3月25日の嵐電開業112周年記念日をもって終了すると発表しました。この2年間、コロナ禍にあって、路上を走る嵐電のラッピング車両は、乗客のみならず行き交う人々の心を和ませてきただけに感慨もひとしおです。

　2020年3月に嵐電嵐山本線（四条大宮～嵐山間）が「開業110周年」を迎えた京福電気鉄道株式会社と、同年11月に「創業110周年」を迎えた株式会社不二家は、節目の年に合わせた異業種間コラボレーション企画として、両社のマスコットキャラクター「あらん」（京福電気鉄道）と「ペコちゃん」（不二家）を嵐電の車内外にあしらったラッピング電車を、嵐電嵐山本線・北野線で2020年3月25日から運行してきました。

　京福電気鉄道株式会社鉄道部運輸課によると、「あらん＆ぺこちゃんのラッピング電車は、当初１年間の運行予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行という厳しい環境の中、ご乗車のお子さま・お客さまに少しでもほっとする時間を提供させていただきたいとの思いで運行期間を1年延長、2年間京都のまちを走ってきた」と言います。

　また同社は、「多くの人々に心休まるひとときをもたらせてくれたペコちゃんに感謝し、3月26日（土）に行われる撤収前の洗車に合わせ、あらん＆ペコちゃんラッピング電車を貸切電車とし、洗車作業の体験や電車の記念撮影会、嵐山までのミニ旅行を楽しめるラストランイベントを開催する」と発表しました。