【京都市上京区】2年で地元民に愛される人気のパン屋さんになったのは何故? 店主夫婦に聞いてみました!
京都市内で店舗や地域の取材をしていて、どこかいいお店知りませんかと尋ねると、特に上京区では「そりゃアカネBAKERYがいいんやない」としょっちゅう名前が上がってきます。2022年3月18日(金)、そんな人気店に行ってみなきゃということで訪ねてみました。
智恵光院下長者通の東南角、ちょうど公園の南側にある「アカネBAKERY」は、オーナー店主の斎藤篤史さん(41歳)と香奈さんの仲睦まじい夫婦が切り盛りするお店です。店名には、「夕暮れ時の空が茜色に染まると翌日は晴れるといわれるように、アカネBAKERYのパンが、今日の、明日の元気の源になってほしいという想い」が込められています。
ビル1Fのテナントは白壁と木の窓枠やカウンタ―、テーブルのコントラストが美しい山小屋風。大きな窓から明るい光が差し込む店内に入ると、丸、四角、とんがったのなどなど、遊び心満載の愉快なパンたちが出迎えてくれます。
篤史さんは、食パンなどを毎日食べてもらいたいからと、「国産小麦100%を使用し、砂糖は控えめに、乳化剤や改良剤などパン生地を強くする添加物は使ったことがない」のだそう。それでもボリューム感を出し、きれいな仕上がりにするために、粉の配合バランスや練り方、時間や温度などの研究を重ねたと言います。
定番の商品は約40種類以上、季節限定の商品や新作のパンも充実しています。バゲットは、どんな料理にも合うように、パン自体の味が濃くなり過ぎないようにシンプルに仕上げたり、カレーパンは、子どもさんも食べられるよう辛くないカレーパンを作ったり、油を使わないで、焼きカレーにしてヘルシーにしたり、クリームパンには自家製カスタードクリームを使用するなど、体に優しく、お客さんのニーズに合わせた工夫をしています。
また今でいえば、スナップエンドウなど季節の食材を取り入れると同時に、佐々木酒造の酒粕を使ったパンや、京都西陣にあるハーブティー専門店・たま茶とコラボしてオリジナルハーブティーを開発したり、地域の人たちとの共同の取り組みも重視されています。「いつもおいしいパンをありがとう」と店内には地元の小中学生からの感謝の手紙なども飾られていました。
篤史さんは、幼少のころから、朝食は必ずパン、お使いで、近所のパン屋さんからパンを買ってくるのが仕事だったそう。学生時代もパン屋さんでアルバイト。ずっとパンに導かれるように、下鴨のパン屋さんで13年間修業しました。一緒に働いていた香奈さんと一緒に独立を決意した時、子どもたちとママさんたち、近所のお年寄りも集う公園の近くが良いと店舗を探す中、辰巳公園の前の店舗にたどり着きました。
リフォームに際して、コロナ禍でのオープンでもあり、個包装やフィルムの設置など大変だったそうですが、ご夫婦は、「ここが閉まったら行くとこがないと近所の高齢者やママさんたちに励まされてやってきた。」と言います。初夏にかけて賀茂ナスホットドッグなども考案中の、総菜パンと焼き菓子を担当する香奈さんは、「西陣はめっちゃいいとこです。近辺の人たちに今以上に楽しんでもらいたい。オープンカフェなども出来たらいいな」と今後の夢を語ってくださいました。
素敵な夫婦が切り盛りする魅力あふれるパン屋さんを訪ねてみませんか!
アカネBAKERY 京都市上京区西辰巳町106 谷ビル1F 075-285-2531
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