【京都市上京区】京都御所で新木材の色鮮やかに貴族邸跡が4月1日から参観再開! 5月には新施設も公開!
京都地方気象台は2022年3月24日、京都市で桜(ソメイヨシノ)の開花を観測したと発表しました。梅や桜などの開花日は、中京区にある二条城清流園東にある標本木に、対象とする植物の花が5~6輪開いた状態となった最初の日とされています。また満開日は、対象とする植物の約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日とされています。
京都地方気象台の職員が「そめいよしの」の標準木に5輪の開花を確認したので、開花宣言となりました。史上最速の開花となった昨年の3月16日より8日遅く、平年の3月26日より2日早い開花となりました。ちなみに最も遅い開花は、1984年の4月9日となっています。同気象台によると25日以降の気温予想は21度まで上昇する見込みで、例年でいうと5日から1週間程度で満開になると言いますので、来週初めごろから見ごろになる予想です。桜シーズンが本格的にやって来ましたね!
さてそんな中、すでに見ごろとなっている近衛邸のしだれざくらを見た後に、堺町御門から入ってすぐ西側にある工事中の九條邸跡はどうなったのか気になって覗いてみると、おーすごい! 改修工事中だった拾翠亭が工事を終了し、新しい木材の色鮮やかにその姿を現していました。
早速に調べてみると、一般財団法人国民公園協会京都御苑が公式ホームページで、2022年3月22日に以下の発表を行っていました。
「閑院宮邸跡収納展示館」及び「拾翠亭」リニューアルについて
「京都御苑では、閑院宮邸跡収納展示館及び拾翠亭について、改修工事のため閉館しておりましたが、今般工事が終了したことから、令和4年4月1日(金)より供用を再開いたしますので、お知らせいたします。」
閑院宮邸跡収納展示館 開館日 通年(月曜日、年末年始を除く)月曜日が祝日の場合は、開館 開館時間 9:00~16:00(16:30閉館)参観料無料
拾翠亭(旧九條家茶室)開館日 毎週木曜日、金曜日、土曜日(年末年始を除く)葵祭(5月15日)、時代祭(10月22日) 開館時間 9:30~15:30(参観受付は15:15まで)参観料300円(中学生以下無料)
拾翠亭の供用開始は4月1日となりますが、出入り自由の隣接する厳島神社境内から館の外観や橋の欄干が見渡せます。まだ初々しい新しい木材の色が、これからあめ色に経年変化していく姿を見るのも楽しみになりそうです。
9月の上旬には百日紅の鮮やかなピンクの花が咲き誇る姿も見られます。
九條池と拾翠亭は、五摂家の一つであった九條家の屋敷内に設けられた、東山を借景とする庭園の遺構です。平安時代に栄えた藤原氏の一族はその後、近衛家、一条家、二条家、九條家、鷹司家、いわゆる五摂家へと分かれていきます。摂政関白を輩出していくと同時に、娘たちの多くは皇室へ妃として嫁いでいきます。実は九條家は今上天皇の直径祖先となります。
また、同協会では、2022年5月20日(金)に京都御苑情報館、近衞邸跡休憩所、清和院休憩所の新施設をオープンする予定としており、詳細については、後日発表するとしています。
一般財団法人国民公園協会京都御苑 075-211-6364