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【京都市左京区】まだ間に合う京の桜2022 大原の里 大原女の小径 三千院 宝泉院 寂光院!   

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 遅咲きの桜を求めて北上しました。2022年4月11日、出町柳から朝7時7分の京都バスに乗って終点大原まで。大原のバス停留所を出て、大原三千院の参道ともなる大原女の小径を入るといきなり満開の桜の木が迎えてくれました。こちらは葉桜になりつつあるようです。

大原女の小径
大原女の小径

 まだ何も植えられていない紫蘇畑の向こうの山間や麓にところどころ桜の花を愛でることができます。

紫蘇畑の向こうの山間や麓にところどころ桜の花
紫蘇畑の向こうの山間や麓にところどころ桜の花

 大原三千院の山門前では、境内図に覆いかぶさるように枝垂桜が見事な咲きっぷりでした。扁額は、梶井三千院門跡となっています。古くは東坂本に里坊があったのですが、中世以降、大原魚山の来迎院、勝林院、往生極楽院などの各僧坊を監督するために大原に政所を設けたのが前身となります。明治になって三千院と公称するようになりました。

往生極楽院
往生極楽院

 堀河天皇第二皇子・最雲法親王が梶井宮に入室して以来、皇族出身者が住持する宮門跡となりました。妙法院、青蓮院、曼殊院、毘沙門堂とともに天台宗五箇室門跡のひとつとして歴代の天台座主を輩出してきた格式の高い寺院です。ところで、政所としての歴史を有する三千院の御殿門は、城郭を思わせる大きな石垣の上にあるのが分かります。

城郭を思わせる大きな石垣
城郭を思わせる大きな石垣

 三千院の山門をさらに奥に進むと突き当りに大原問答で知られる勝林院があって、さらに奥に額縁の庭として知られる盤桓園(立ち去りがたい意)を有する宝泉院があります。中門に至る道の桜が綺麗でした。

 また盤桓園の右近桜も満開です。

 後白河法皇に歌で詠まれた名木「みぎわの桜」を見に、寂光院まで足を延ばしましたが、受付でお伺いしたところ、まだ全く咲いていないとのこと。さすが遅咲き。

寂光院
寂光院

 ほんとによく歩きました。みなさんハイキングに適した靴でお出かけくださいね!

天台宗 京都 大原三千院 京都市左京区大原来迎院町540 075-744-2531

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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