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【京都府向日市】子どもたちが母の日のプレゼントにおこづかいで買えるお菓子を ママパティシエの可愛い店

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 阪急洛西口駅を向日市側に国道をしばらく進むと、交差点で、あたまにいちごのケーキを載せたうさぎの壁画がキャッチ―に目に飛び込んで来ます。2022年5月4日に向日市に「本気で美味しいケーキ屋さんがある」と友人に聞いてやって来ました。こりゃ映えるわあと感じながら「Pâtisserie NICO」の店内へ。

キャッチ―な壁画
キャッチ―な壁画

 迎えてくれたのは、オーナーパティシエの 佐々木 美華さんです。「店名のNICOは一つのケーキで幸せがニコに増えますように」との思いから付けたのだそう。店内には定番のいちごショートやプリンアラモードはもちろん、タルト、ミルフィーユ、ベイクドチーズケーキや抹茶のティラミス、人気のロールケーキなど、お洒落なケーキが溢れんばかりに並んでいます。

お洒落なケーキが溢れんばかり
お洒落なケーキが溢れんばかり

 佐々木さんが小中学生だった頃、お姉さんがサプライズ好きでケーキを手作りして母親にプレゼントしていたそうで、「必ずしも上手ではなかったかもしれないけど、お母さんが喜ぶ姿を見てきたのが今の原点です」と言います。高校では栄養士を目指していましたが、調理実習でお菓子の魅力にハマり、「私もお菓子を作って誰かを喜ばせたいと思った」と言います。

お菓子を作って誰かを喜ばせたい
お菓子を作って誰かを喜ばせたい

 その後、2児のシングルマザーとしてお菓子の修行を続けていましたが、子育てと起業の両立は難しく、一時期、お菓子作りを辞めていた時期もありました。そんな時、一度は諦めたお菓子の世界に再度チャレンジしようと決意させてくれたのが、長男の七都君(現在11歳)でした。「かあちゃんからお菓子の匂いがしない」という一言だったと言います。

 研究と修行を積み重ねる中で、念願かなって、2021年1月8日に「Pâtisserie NICO」をオープンしました。お菓子作りの基本は、「目分量でできる料理と違って、材料を正確に量らないと膨らまない、固まらない。まさに化学です。」と話す佐々木さん。こだわりは半端ないです。生クリームはあらゆる種類を試してやっと納得のいく5種類を使い分けています。

 旬の果物も、1年で1週間しか入荷しない、実の赤いレインボーキウイやジューシーさが際立つペルー産マンゴーなどを、各産地の具材を食べ比べて選び抜いてきました。これからの季節はいちごの品種が減ってくるので、デラウエアやメロン、ぶどうなどをふんだんに使用していくと言います。

季節限定商品も
季節限定商品も

 子育ての経験からも、安心安全の材料には特にこだわっていて、リキュールや保存料は使わず、米粉を使用した商品も多い。「子供たちや学生さんがお小遣いで買えるように」と、カーネーションをあしらった母の日プレゼントのケーキとお菓子はリーズナブルな価格で販売しています。

 スタッフお薦めのポップにひかれて、クリームチーズを練りこみ、メレンゲで仕上げたロールケーキを食べてみました。甘すぎない優しい味の生クリームがシュワっと口中に広がって、確かに美味い。佐々木さんは、「最高のスタッフにも恵まれ、忙しいけど日々充実しています。これからも人を喜ばせるお菓子作りを続けたい」と満面の笑みで語ってくれました。

「Pâtisserie NICO」 京都府向日市物集女町五ノ坪16-15 075-950-0159

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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