【京都府長岡京市】「いずれアヤメかカキツバタ」水生植物花の華麗な饗宴 見分け方教えてもらいました!
「いずれアヤメかカキツバタ」と言いますよね。優劣のつけがたい美女のことを表現したようです。デジタル大辞泉(小学館)では、アヤメとカキツバタは似ていて区別がつきにくいところから、どちらも優れていて優劣がつけにくいこと。の意となっています。語源は平安時代の和歌から来ているとの説もありますが、古典で出てくる「あやめ」は、カキツバタとは似ていないサトイモ科のアヤメですので、現代のアヤメ科の「アヤメ」とは異なるようです。どうやら語源は近代にありそうです。
それはさておき、長岡天満宮の参道ともなる八条ヶ池の中ほどにある「かきつばた園」で。2022年5月11日、アヤメやカキツバタ、スイレンの花が咲き誇り見ごろを迎えています。
「八条ヶ池は、寛永15年(1638)、桂離宮を造営した八条宮智忠親王によって築造されました。天王山から愛宕山まで、悠々とした西山を借景とし、天満宮の前庭として社観を高めると共に、灌漑用水としての役割を果たしています。総ヒノキの水上橋の総延長は157.5メートル、長岡京市の友好都市である中国の寧波市が所在する中国浙江省の西湖の最大の島、三潭印月(さんたんいんげつ)の湖上回廊がモデルとなっています。平成25年(2013)には、「都市景観大賞」の国土交通大臣賞を受賞しました。」(以上長岡京市ホームページより抜粋 長岡京市商工観光課掲載抜粋許可済み)
ところで、アヤメ、カキツバタ、ハナショウブの見分け方ご存じですか。長岡京市商工観光課に教えていただきました。アヤメは、花びらの付け根にある黄色と紫の網目模様が特徴。花は青紫の「アヤメ色」の花を咲かせるものが多いですが、品種によっては白い花を咲かせるものもあります。八条ヶ池のアヤメは、長岡京市の姉妹都市である伊豆長岡町(現在の伊豆の国市)から寄贈されたものだそうです。
一方、カキツバタは、花びらの付け根に白い筋があることが特徴です。ハナショウブは、花びらの根元に黄色い筋があります。それぞれ花の付け根に特徴があったんですね。ハナショウブはまだこれから咲き始めます。
園内では、すでに咲き誇るスイレンが初秋まで咲き誇っています。スイレンは日差しが弱くなると花を閉じるその姿が、あたかも眠るようなことから睡眠の「睡」の字がついて睡蓮と名づけられたと言います。初夏には蓮の花も咲き誇り、園内では、夏越の長期間にわたって水花たちを愛でることができます。
ほんとに暖かくなってきました。自然の恵みで涼をとって癒されてみませんか!
八条ヶ池 水生植物園(長岡天満宮境内) 京都府長岡京市天神2丁目15 問合せ 長岡京市環境経済部商工観光課観光戦略・地域経済推進担当 075-955-9515