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【京都府長岡京市】お腹いっぱい楽しめる満足感いっぱいの食堂のようなお洒落フレンチが商店街にあります!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「食堂みたいな感じで気楽に利用して欲しい。お皿にちょっとずつの小洒落たフレンチではなくて、田舎フレンチをお腹いっぱい楽しんで欲しいんです。」と語るのは、阪急長岡天神駅から徒歩10分、セブン商店街の北端にあり、ヨーロッパの料理を中心にワインと料理を気軽に楽しめると評判のフレンチレストラン「Volonté de Gaia」のオーナーシェフ・岡本新次さんです。

 2022年6月2日、セブン商店街でHealing Office ダイアモンド369を運営する食通セラピストのAKANEさんとともに取材に訪れました。長谷川さんちの白子筍のピクルス生ハム添え700円とオーマール海老のハーブロースト2000円に白ワインを注文。AKANEさんも「薄いリム(ワイングラスの縁)のワイングラスの高級感からして違う!」と絶賛です。リムが薄いと、ワイン本来の味を楽しめ、冷やした白ワインが温度を保ち冷たいまま飲めるそうです。

 できあいのものは使わず、野菜も無農薬のものや長岡京の農家さんの野菜をなるだけ使っているという岡本シェフの料理は、どれもリーズナブルなのに高級感あふれる、しかもボリュームも納得のものばかり。「ほろっぷりっのオマール海老の食感にハーブの香りとソースの絡み具合が絶品やわ。ほんまにこれ美味しい」とのAKANE節も飛び出しました。

 岡本オーナーが、料理人になろうと思ったきっかけは、幼少の頃、「料理の鉄人」を見て育った世代で、フレンチの鉄人の長い帽子に憧れたところから始まります。そのころ、母方の実家が京都市内で食堂をやっていて、よく遊びに行ったそうですが、常連のおじいさんが、いつもシメにご飯に牛乳をかけて食べていたんだそう。「戦争の時代に高価な銀シャリと牛乳を合わせて食べるのが好きだったというんです。それで自分でも試してみたんですが、これがまたまずくて、自分ならもっと美味いもん作れると感じた」と言います。

オーマール海老のハーブロースト
オーマール海老のハーブロースト

 中学生の時にはもう将来はフレンチの料理人になろうと思っていたという岡本オーナーは、専門学校を卒業し、京都市内の有名レストランで修業の後、「ほんまの味は行かんと分らん」と、特に人の少ないフランスの田舎の街を巡って、安宿に泊まりながら、いろんなレストランで働いて、その土地の料理を食べ歩いたのだそう。

 「volonté(ヴォロンテ)」というのはフランス語で「意志」という意味。2015年9月にお兄様の意志を継いで長岡京市で店を持とうと決意した時、かつてのお兄様の店が「ガイアクリニカ整骨院」といったので、ガイア(大地、地球)の意志を継ぐという意味で、店名の下に「de Gaia(デ ガイア)」と付けたと言います。

 実は、大学生の若いスタッフが投稿するインスタが面白い! 「では本日の、アルバイトの勝手に賄い投稿 白魚と空豆、春野菜のティラスーゴペペロンチーノティラスーゴはパスタ名ですが『ソースに絡まる』という意味をもち、ツイスト形状のユニークな形のパスタ。独特の食感で、まだイタリアでも新しいパスタなんです。こーいう暑い日に白魚、空豆、おまけのビール…たまらん。シェフの愛に今日も泣けます。」

 他にも豚ミンチ&お野菜を但馬味どり胸肉でくるくると巻き、あさりと蒸した「ガランティーヌとアサリのブレゼ」、エゾ鹿の挽肉と茄子のミートソースに、ホワイトソースをのせて焼き上げたギリシャ料理「ムサカ」、ぷりっぷりの春野菜にベビー紋甲イカの絶妙な食感と塩味のベビー紋甲イカ&たっぷり春野菜のペペロンチーノなど、素敵なラインナップ。予約必須です。ぜひ一度足を運んでみてください。

「Volonté de Gaia」(外部リンク) 長岡京市長岡3丁目14-911 075-323-7183

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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