【京都府向日市】道真公の一族が守り続ける築174年の風情ある旧家で喫茶を満喫。地域のイベントも!
【COCO&KAORINのおとくに散歩】小雨降る中、2022年6月11日に訪れたのは、西国街道にあり、国の登録有形文化財にも登録されている「中小路家住宅」です。FMおとくにのパーソナリティーとしても活躍する歌手のCOCOさんと関西を拠点に活躍するモデルのKAORINさんに案内していただきました。
古代中国では、都を建設する土地について、四神相応の土地がもっとも良いとされていました。諸説ありますが、「最初の京」である長岡京こそは、日本史上で初めて、「四神相応の都」として、設計され造営された都ではなかったと言われています。北の玄武に向日丘陵から西山、東の青龍に桂川(葛野川)、西の白虎に後の西国街道、南の朱雀には巨椋池といった具合です。
日本最初の有料架橋と言われる一文橋からその西国街道へ入った所にある「中小路家住宅」は、弘化五年(1848年)の正月に居宅建て替えをして以来、大きな変更なく維持されてきました。高く腰板を張った土蔵造りの内蔵と外蔵、西国街道に面して南から軒まで漆喰塗り込めとした穀蔵、出格子窓をつけた長屋門、木小屋と塀が連なり、何とも風情のある旧家の屋敷構えを今に伝えています。
さて、家を守ってきたのは、平安時代に菅原道真が藤原一族との政争に敗れ、太宰府に降下した際に一族として同行し、後に開田天満宮(現在の長岡天満宮)を造立した中小路家の流れを汲む人々です。長岡天満宮の宮司さんも中小路氏が代々世襲しています。そういえば、現在の長岡京市の市長さんも中小路さんですね!
そんな由緒ある中小路家の人々が、近隣の人たちの憩いの場になればとイベント会場として公開すると大好評。「ここでお茶を飲みたい」との要望が上がり、主家の一室を大正ロマン風の喫茶にしました。オーナーが少しずつ集めてきたという美しいカップで淹れてくれるコーヒーやホットケーキ、オムライスやオムハヤシなどが食せます。
大の乙訓フリークのCOCOさんとKAORINさんも玄関前から大はしゃぎ、テンション上げ上げでした。喫茶では、カニのトマトクリームオムライスをほおばりながら、「これ、むっちゃカニやん、うまっ」と絶賛。KAORINは大好きな大正ロマン風の絵画などが気に入ったようで、ハイ! ポーズ。さすがモデルさんです。ポストカードなどをたくさん買い込んでいました。
実はこちらは、COCOさんと一緒に、FMおとくにで、「ベースメントテープス(月)20:30~22:00」「Radio Booze K」 (水)17:00~17:58のパーソナリティーを務めるADちゃいかさんのご実家です。ご両親が家を守って喫茶運営をしておられます。普段あまりご自分のことを話されないので、乙訓地域の名士・中小路姓であることも知りませんでした。
ADちゃいかさんはというと、中小路家住宅のすぐ向かいの府道沿いに面して、「オートショップスーパー・ノバ」を営んでいます。若い女性に大人気の乗りやすくて可愛いバイクが揃っています。アットホームなお店ですので、修理などお気軽にご相談を!
「中小路家住宅」 (外部リンク) 向日市上植野町下川原48(075)921-2657