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【京都府長岡京市】愛車のオープンカーで颯爽と登場したギターリストのお兄さんは実は凄い人だった!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 長岡天満宮のお膝元にあるセブン商店街内の「Space7」は、自分のお店をもってみたい。新しいサークル活動をしてみたい。子供たちをのびのび遊ばせながら大人同士気楽にお話がしたい。などの声に応える場所を提供しようと設置されているチャレンジスペースです。その「Space7」に、2022年7月10日に愛車のオープンカーコペンを乗りつけ、颯爽と降り立った格好いいお兄さんがいました。

 この日開催された「第3回~楽器で遊ぼう~」を主催する富岡洋さんです。楽器で遊ぼうは、並べられた10本近くのギターやウクレレを、好きに触って遊んでもらうイベントです。5~10分で帰るもよし、じっくり1時間練習するもよし、楽器と音楽の楽しさを誰にでも気軽に知ってもらいたいと始めたイベントが定着しつつあります。

  富岡さんは、長岡京市で「トミオカギターアカデミー 」(ギター&ウクレレ教室)を開講し、東京と京都、二ヶ所に拠点を置いて活躍するギターリストです。長岡京市では、フルート奏者「三井奈美」さんとのデュオ演奏や津軽三味線「山内利一」さんとのコラボ演奏なども行っています。そして、1980年に長岡京市で生まれ以来、この人の人生もまたドラマチックでした。

 長岡カトリック幼稚園~長法寺小学校~長岡中学校へ、学生時代はサッカー少年でした。中学卒業を待たずボクシングジムへ入会し、「高校には席だけを置いている様な感じでしたね。ボクシングの世界で上手くいくはずだと信じていましたね」と話します。しかし志半ばにして挫折し、そのまま高校も退学。現場仕事やアルバイト生活へと入っていきます。

 生きがいも無く混沌とした日々の中で、17歳の時、友人宅に遊びに行った際に、たまたま置いてあったアコースティックギターを借りて帰ったのがギターとの出会いでした。18歳でアメリカのシアトルへ行き、ジミヘンドリックス像や街のストリートミュージシャンのパフォーマーを見て、「なんかカッコイイやん」と単純に感動し、ストリートで演奏し始めます。

 19歳から地元長岡京市のKENスタジオ(現TARURECスタジオ)でアルバイトを始め、「音楽を通じて知り合いが増える楽しさを感じ始めた」と言います。「もう一度学校へ行ってみたい」と思い、「大検」を取得。20歳で京都のAN MUSIC SCHOOLへ入学しました。2年間実技や理論、イヤトレ、アンサンブル等、様々なレッスンを学び、卒業時は優秀終了賞を授賞するほどに。「今でも恩師と呼べる先生方、たくさんの友人ができた事が財産です」と富岡さんは言います。

 卒業後は、西野やすし氏の自宅レッスンへ通い、同時に空手道場へも。音楽と武道の両腕を磨きます。23歳からギターインストラクターを始め、大手音楽スクールや個人教室、楽器店等、様々な場所でレッスンを行い、250名以上を指導してきました。その後、18年に渡る実績と経験を活かして、「音で人と繋がる楽しさ」を伝え広める為、現在もストリートライブを積極的に行い ギターで人生を変えるギターライフ アドバイザーとして活動されています。

 2022年4月には、左官職人の三谷涼さんとのコラボイベントで、左音プロジェクトのパフォーマンスも行いました。富岡さんのギター演奏中に三谷さんが左官の音を共鳴させながら、作品を仕上げるというユニークな演出が世間でも話題になりました。富岡さんは、「たくさんのつながりが出来たので、これから仕掛けていくイベントもきっと楽しい事になりそうです。」と満面の笑みで語ってくださいました。

トミオカギターアカデミー 長岡京市開田3丁目3−12 スタジオタルレック 2F 075-957-7201

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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