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【京都府長岡京市】眼病平癒の観音さまはフォトジェニックな花手水発祥の地 神々と仏の共存する寺! 

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 FM大阪や京都リビングエフエム845などのパーソナリティーとしても活躍しているタレントの玉井祐衣さんと佐々木翔子さんが発信する「しょこたま京都ぶらり旅」で、二人が次に訪れたのは「柳谷観音 楊谷寺」です。2022年8月17日にYouTube動画が公開されました。

 勝竜寺城公園を後にしたしょこたまちゃんは、長岡京市で観音霊場として最も山深い処にある浄土谷堂の谷の「柳谷観音 楊谷寺」を目指します。車でないと行けないこともあって、長岡京市内に2つあるタクシー会社の一つ、都タクシーさんで現地に向かいました。

都タクシー車窓から
都タクシー車窓から

 到着すると、まず長い参道が続きます。その先にある山門を見上げながら、「うわっでかっ」と思わず叫んだのはたまちゃんでした。この山門は四脚門(刺客門)といい、かつては皇族や公家などの専用門でした。

 楊谷寺は、1200年前から信者の方々により歴史を紡がれてきた古刹です。 その昔、霊元天皇が独鈷水で眼病を治癒したとの伝承があり、独鈷水を天皇へ献上するようになりました。 又、東山天皇の皇妃新崇賢門院(四条の局)が本尊に祈祷したところ、念願の皇子(後の中御門天皇)誕生となったこともあり、皇室とのゆかりの深い寺院です。

 境内に入るといきなりフォトジェニックな光景が広がっています。しょこちゃんがどうしてもこの楊谷寺に行きたかったのは、花手水が毎回綺麗なのが話題だったからだそう。そうなんです、ここは花手水を最初に始めたところでもあります。

 本堂は土足のままで中に入ることができ、観音様の目の前まで行って拝むことができる、他のお寺にはないめずらしい形態になっています。ご本尊は古来より眼病治癒に効能があると伝承される十一面千手千眼観世音菩薩です。観音様の両脇立には、右隣に勝敵毘沙門天王、左隣に将軍地蔵大菩薩が祀られています。しょこたまちゃんも厳かに手を合わせます。

 日本古来の祈りの形でもある神仏習合が今でも残る楊谷寺には、山の鎮守として眼力稲荷大明神が奉られています。京都伏見稲荷大社より勧請されました。古来より、学力向上にご利益があるとされ、特に先見の明(心眼・しんがん・こころの眼)を授けてくださるといわれているそうです。

 折りしも、ロケが行われた2022年6月20日は、境内約5,000株のアジサイが見ごろを迎えていました。名勝庭園やあじさいに彩られた「あじさい回廊」、多種多様なアジサイを愛でることができる「あじさいのみち」で、花畑を散策するしょこたまちゃんの姿そのものがインスタ映えでした。今度はどこに出没してくれるでしょうか!

「柳谷観音 楊谷寺」(外部リンク)京都府長岡京市浄土谷堂の谷2 075-956-0017

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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