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【京都府長岡京市】長岡京にもかつては競馬場があったんです! 築170年の町家で西国街道今昔写真展開催

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 JR長岡京から西国街道に入り、少し南に歩いたところにある「長岡京市立神足(こうたり)ふれあい町家(旧石田家住宅)」のギャラリーで、2022年9月3日(土)〜10月31日(月)まで、長岡京市制施行50周年記念と同町家開館15周年特別イベントとして「長岡京市今昔写真展~西国街道の今むかし」が開催されています。

 長岡京市観光協会が主催する同イベントでは、前期となる9~10 月は、「西国街道の今むかし」と題して、西国街道の街並みや神足駅、石田家住宅、中野家住宅、中小路家住宅などの懐かしい昭和から現在の令和に至るまでの写真が展示されています。訪れた高齢者の人たちの中には、「懐かしくて目頭が熱くなった」という人も。

 面白いところでは、昭和41年6月に新しい市名を公募した際に寄せられた候補にあがった市名の一覧なども展示されています。当時、町内全戸に市名公募用紙を配布し、1,453通の応募があったといいます。ちなみに、1位は長岡京市、2位は乙訓市、3位は西山市でした。

 また、昭和20年当時に存在した「長岡競馬場」の競走馬の様子も。1957年廃止されたのですが、跡地は府立乙訓高校や竹の台団地となっていて、地図などで確認すると、道路の形状が競馬場の形となっています。ぜひやって見て! 淀の京都競馬場とも比較的近く、当時の航空写真では、一枚の写真の中に両競馬場の姿を見る事ができたのだとか。

 神足神社の子供神輿や商店街の歩行者天国、いちご狩りの様子、長岡京市の発足当時の新聞記事など興味深い内容が盛りだくさんでした。 後期は、11~12 月に掛けて、ガラシャ祭の新旧写真、パンフレット、勝龍寺城の様子など「ガラシャ祭の今むかし」が展示されます。

 旧石田家住宅は、江戸時代末期の建物で街道筋に店を構え、「紙屋」の屋号で和紙などを商っていたといいます。戦国時代には、明智光秀の娘、お玉(ガラシャ)がこの西国街道を通って、細川忠興の待つ勝竜寺城へ向かったと伝えられ、その「輿入れの図」を所有していて、11月のガラシャ祭を前後して飾られます。

  その他、社寺では、長岡天満宮、柳谷観音楊谷寺、光明寺。公共施設では、中山修一記念館、埋蔵文化財センター、勝竜寺城公園、案内所では、観光情報センター、西山天王山駅観光案内所などでも展示予定となっています。

 2022年10月1日にいよいよ市政施行50周年を迎える長岡京市では、秋の紅葉シーズンともなる11月5日~13日にガラシャ祭2022も開催が決定されています。今年の秋、最も熱い「もう一つの京都 竹の里乙訓」の長岡京市へみなさんぜひ足をお運びください

「長岡京市立神足(こうたり)ふれあい町家(旧石田家住宅)」(外部リンク)京都府長岡京市神足二丁目13-10 075-951-5175

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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